【小布施見にマラソンの魅力】仮装・グルメ・応援!走る男みつが徹底レポート

大会記事

みなさんこんにちは。

ラン歴12年のみつ @hiroki.mitsunaga(3:09:28)が2025/7/13に開催された小布施見にマラソンに参加してきました。

日本3大仮装マラソンのひとつでもあります。(ちなみにもう2つは安政遠足侍マラソンと年の瀬マラソンin所沢)

スタートは朝6時。

真夏の開催ですが、早朝から走れるのは本当にありがたい。

しかもハーフマラソンなのにエイドが豪華すぎる。

夏なのにアイスクリーム、牛乳、お抹茶まで。

これはもう走ってるのか、夏祭りを巡ってるのか分からなくなるレベル。

「走ることをとことん楽しみたい人」

「夏の思い出をつくりたい人」

そんな方には、ぴったりの大会です。

レース内容をすぐに読みたい方は

「6.スタート」からご覧ください。

長文になりますが最後までお付き合いいただけたらうれしいです。

小布施見にマラソン】スタート前①(Instagramリール)

小布施見にマラソン】レース動画②(Instagramリール)

小布施見にマラソン】レース動画③(Instagramリール)

この記事を執筆している筆者の簡単なプロフィールになります。

現在の目標はマラソンサブ3。

アシックス大好きランナーでもあります。

  • 34歳(はじめは10km走れない状態)からランニングを始め現在46歳
  • 初フルマラソン5:35:29 (2015) 名古屋アドベンチャーマラソン
  • フルマラソン3:09:28 (2025) 京都マラソン
  • ハーフマラソン1:27:20 (2024)東京レガシ―ハーフマラソン
  • 10km39:27 (2023) 刈谷市かきつばたマラソン
  • 100kmウルトラマラソン完走10:24:26 (2025)チャレンジ富士五湖
  • 118kmウルトラマラソン完走14:32:45 (2023)チャレンジ富士五湖
  • 100kmトレイルランニング完走24:05:29 (2024)志賀高原100
  • 100マイルトレイルランニング完走44:15:44 (2024) Mt.FUJI100
チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン2025 100km
筆者 Mt.FUJI100 2024 100マイル

結果

小布施見にマラソンの結果になります。

グロス:3:34:00

ネット:3:10:49

フルマラソンじゃないですよ、ハーフマラソンです。

今回は7名で参加(チーム名:全力戦隊すいかエイト)訳あってエイトだけど7名、涙。

そのうちガチラン3名、ファンラン4名に分かれて楽しんできました。私はファンラン。

小布施見にマラソン、初めての参加だったけど素晴らしかった。

こんなに楽しい大会は他にないんじゃないかな。

私がこれまで経験した中では一番でした。

仲間との絆も深まり、夏のいい思い出ができました。

コース

スタートは小布施駅前、ゴールは小布施総合公園。

民家の路地裏、田んぼのあぜ道、川の土手道、小布施千年の森、栗畑、桜堤の道とおもしろさ満載。

のどかな風景が心を温かくしてくれます。

コースの至る所で縁奏(演奏)があり今年は22組が参加。

楽しい気持ちになれるしパワーもらえるしとにかく最高です。

あと暑い時期への配慮も素晴らしい。

途中エイドでフラッペ氷袋がいただけます。

気持ちがうれしいし、何より体を冷やせるのがとてもありがたい。

エイドはハーフマラソンなのに超豪華ラインナップ!

こちらをご覧ください↓

エイドラインナップ

出発

22:00

刈谷に集合して車2台で弾丸ツアー出発。

小布施までは約5時間。

スタートは早朝6時。

本来なら前泊するケースだがみんなノリがいい。

いいねー、そういうの楽しい。

おやつ

23:40

神坂PAで小休憩。

0:50

みどり湖PAで小休憩。

コーヒー買うのにペイペイで悪戦苦闘。

なんで?

こうじゃない?

もっと強く押してみたら?

みんな言いたい放題。

あー、よく笑った。

こういう何でもない時間が楽しい。

※確かに使いにくかった。

車内トークは

「お腹減ったー、出汁が飲みたい」

「ラーメンじゃなくてうどんだよねー」

脳内がアツアツの汁モードに。

深夜に食べるやつってほんとやばいんです。

、、、と言う事で。

1:15

梓川SAに吸い込まれた。

最悪コンビニのカップラーメンだなと店内に入ると食堂を発見。

ぱっと見、営業は終了してそうだった。

でも店員さんはいる。

ダメもとで聞いてみると、一部のメニューなら大丈夫ですよと。

まじか。

食券機で可能なメニューを見てみるとうどんとそば、食べれるじゃん!

ボルテージが一気にMAXに。

やばい、汁がすすれる。

うどん、神。

身体に沁みた。

3:00

小布施に到着。

大見さん、若さん運転ありがとう。

まだ大会駐車場が空いていないのでとりあえず道の駅へ。

それぞれ準備開始。

4:10

日滝原駐車場に車を停め、シャトルバスでスタート会場へ移動。

バスを降りてからは少し歩きます。

会場到着

4:25

小布施栗ガ丘小学校に到着。

体育館に足を踏み入れると、そこは仮装ランナーであふれかえっていた。

もはやマラソン大会というよりコスプレ大会。

ロビンさんにスイカメイクをやってもらう。

私は目を閉じて立ってるだけ。

完成後自分の顔を鏡で見てみると、想像以上の出来にビックリ。

さすがメイクのプロ。

本当にありがとうございました。

ベスト・コスチューム賞を狙って(?)、われわれもポーズを決めて撮影に臨む。

「すいかエイトだから、まるのポーズでよくない⁈」

ノリで決めたポーズが、意外とキマる。

ちょっとした戦隊モノみたいになっていて、なんだか誇らしかった。

スタート前

5:10

荷物預けに向かう。

そこにはどう見ても佐川急便の制服を着た仮装ランナーがいた。

「わあ、本気の仮装だ……!」と思った瞬間、その方が真剣に作業しているのを見て気づく。

あっ、本物だ。

リアルお仕事中だ。

大変失礼いたしました。

だって小布施、みんなクオリティ高すぎるんだもん。

スタートは小布施駅前。

せっかくなのでホームを覗いてみると、この日限定の臨時列車が走っていた。

なんて粋なんだ、小布施。

早朝4時から動いてる非日常。

もうこの時点でイベントとしての完成度が高い。

広場にはバナナやカロリーメイト、ポカリがスタンバっている。

朝ごはんタイム。

ありがとう補給所。

5:40

ガチラン組の応援でAブロックに向かった。

するとそこには、ひときわオーラを放つ仮装が現れた。

「えっ、大谷翔平⁈ デコピンもいる……!」

完成度が異次元すぎる。

もはや尊敬。

金さん、中村優さん、SUIさんの挨拶が終わると毎年の恒例行事なのか⁈

ランナー全員でビッグウェーブを作るみたい。

先頭から後方まで、「ウェーーーーーーブ」の掛け声とともに、ざぶんと波が起きる。

そして戻ってくる。

このとき、小布施の空気がまるごとひとつになった気がした。

そんな中、スタートギリギリに到着したひろちゃん。

セーフ!

ほんとにセーフ!

間に合ってよかった。

走る前から、すでにドラマが生まれていた。

スタート~5km

6:00

小布施見にマラソンスタート。

まずはガチランの3人を見送る。

ふぁいとー!

すでにこちらのテンションもピークに近い。

私たちファンラン組はというと、スタートの後方へUターン。

目的はただ一つ。

仮装ランナー観察である。

ちょっとした空きスペースに入り、通り過ぎるランナーたちを観賞する。

後方に行くほど仮装ランナーの密度が高まってくる。

もはや歩くアート。

一緒に写真を撮ったり撮ってもらったり。

「楽しすぎる……」

初対面なのに、あっという間に心が通じ合っていく。

みんなの笑顔が最高だった。

、、、。

まだ1歩も走ってないんだけどなんか疲れてない?

スタートゲートが目の前にあるんだけど、なんならもうゴールで良くない?

それくらい体力を消耗していた。笑

号砲が鳴って24分後。

私たちのハーフマラソンが始まった。

太陽が照り出し山の稜線がくっきり浮かぶ。

視界には雲海、そしてどこまでも続くぶどう畑。

愛知県民には見慣れない景色だった。

小布施、ありがとう。

長野県、ありがとう。

笑って、しゃべって、景色に感動して、もう最高のスタートじゃん。

時計を見た。

……まだ2kmちょっと。

でも、満足感がすごい。

朝日に照らされた田んぼと山の緑。

すべてが静かに輝いていた。

ふと前を見ると、ドラえもんの後ろ姿。

青い頭がコロンとしていて、なんだか癒される。

夢、あるなぁ……。

どら焼きも美味しそうに見えてくるし。

どこでもドアに貼ってあるゼッケンを見ると“北海道”の文字が。

この方、きっとどこでもドアで小布施まで来たに違いない。

そう思えてしまうほど世界観が完成していた。

走っても、歩いても、楽しいが尽きない。

みんな“はじめまして”なのに、もう仲間みたいな不思議な空気。

それだけでうれしくなる。

そんな時、前方に人だかり。

「なんだろう?」と近づいてみると、真ん中にハートの穴が開いていて、その向こうにはうっすらと山の稜線が見える。

演出にぬかりがない。

せっかくだから、みんなでハートのポーズ。

大見さんだけ手の形が斬新すぎる。

これ、次にはやるかも?

楽しいって、こういうことかもしれない。

現在4km

6:58

第1関門、岩松院に到着した。

スタートして58分が経過。

1kmあたり約15分。

歩きより遅い。

でも楽しいからいいのだ。

このエイドのメインは、なんと――牛乳。

しかも「オブセ牛乳」

夏だけど大丈夫か?

でもこの時間ならまだ涼しいしきっと大丈夫。

手渡された紙コップを、そっと口に近づけると、、、。

冷たい。

めちゃくちゃ冷えてる。

口当たりがやわらかくて、優しい味。

驚きながら、もう一口。

うまい。

ちゃんとオブセ牛乳のオブジェまで用意されていて、「映え」まで抜かりがなかった。

4.5km

浄光寺。

演奏あり、水鉄砲あり、虹あり。

楽しい条件が勢ぞろいしていた。

何?

視界の端に動くものがあった。

細いベルトの上で、人がふわっと跳んでいる。

空中浮遊の練習?

一瞬見間違いかと思ったが現実だった。

しかも落ちない。

全く落ちない。

どうなってるの?

なんで落ちないの?

呆然と眺めていた。

あとで調べたら、あれは「スラックライン」というスポーツらしい。

小布施はその聖地なんだって。

知らなかった。

5km

スタートから1時間13分が経過。

ペース?知らない。

時計なんて見ても今日はあんまり意味がない。

それよりも、こんなに楽しく走る大会があったなんて。

ここ最近、レースといえば「目標タイム」のことばかりだった。

何分で入る、補給のタイミングは、ペースは?

でも今日は違った。

ランニングって、こんなに自由でよかったんだ。

ん?

大きな白いマット。

なんだろうと思っていると、上から人が滑ってきて宙に飛んだ。

スノーボードの練習場みたい。

雪がない夏は、こうやって練習するんだ。

初めて目にする光景だった。

小布施の町は、私の視野を広げてくれる。

5km~10km

5km

山の稜線がくっきり。

私の住んでる所は海のそばなので、山は遠い存在。

だからこうやって美しい山々を見ながら走れるのは贅沢すぎる。

前方には人だかり。

近づいてみると、テーブルの上に並んでいるのは――だいだい色のぷっくりした果実。

あんず……?

聞いたことあるけど、食べた記憶があまりない。

とりあえず一口でいってみた。

柔らかすぎず、ほどよい歯ごたえ。

そして、どこか桃に近い風味。

「ヨーグルトと合いそう」、口の中で勝手にマリアージュが始まった。

笛のような楽器を吹いている方々がいた。

あれは何だろう。

あたたかくて、包み込まれるような音色。

看板を見たら「コカリナ」と書いてあった。

コカリナ?

オカリナの親戚?

ちゃんと調べてみたら、コカリナはハンガリーの木製の民族楽器だった。

対して、オカリナはイタリアの土製の民族楽器。

音も形も似てるけど、ルーツがまったく違うみたい。

走ってるだけで、異国の文化に触れ合える。

小布施って、本当に不思議な町だ。

次のエイドでは「ブラムリーアップルジェラート」と書かれた文字が。

また知らない名前が出てきた。

ブラムリーアップルは、イギリス生まれの調理用リンゴらしい。

甘さよりも酸味が特徴で、加熱して真価を発揮するタイプらしい。

そのジェラートは、栗の形をした最中の上に冷たいシャーベットとしてのっていた。

袋を破り、かじる。

冷たさがまずきて、次にほんのりした酸味。

うまっ。

気温がちょうど上がりはじめていて、身体が冷たいものを欲していたタイミングでのジェラート。

小布施、やっぱり只者じゃない。

高架下を抜けると、目の前がにぎやかになった。

大きな恐竜が、音楽に合わせて体を揺らしている。

その横ではサックス、エレキギター、チェロ⁈、ドラムの生演奏。

フェスですか?って聞きたくなるほどの豪華さ。

めちゃくちゃ歓迎されてる。

テンションがぐんぐん上昇していくのが分かった。

視界に「コンビニ3社」が現れた。

セブンイレブン、ローソン、ファミマ。

クオリティーが高すぎる。

しかも看板のロゴまでしっかり再現されている。

この暑さでその格好は大丈夫なのか。

普通に走るだけでも大変なのに。

尊敬しかない。

走りながら拍手を送っていた。

さらに進むと、和太鼓の「ドドン!」という音が体に響いた。

太鼓の音は元気がもらえる。

救護マークを発見。

実は一緒に走っていたロビンさん、少し手前で転んでしまったのだ。

そのまま救護所へ。

スタッフさんのてきぱきとした対応。

消毒、バンドエイド、そして「大丈夫ですか?」というやさしい声。

そのすべてに感謝しかない。

ロビンさん復活。

無事でよかった。

8km

小布施千年の森。

コースは裏道のような細い路地へと入っていく。

民家の間をすり抜けるような道。

えっ、こんなところ走っていいの?って思うくらい静かで、生活感がある。

まさに“知られざる裏名所”みたいなコース。

小布施は、まだまだ心を動かしてくる。

立派な建物が見えてきた。

瓦屋根に立派な彫刻。

これは、何?

近づいてみると「玄照寺」というお寺だった。

ここ、高野山ですか?とツッコミたくなるくらい、空気がぴんと張り詰めている。

お寺の前ではバイオリンとエレクトーンの生演奏が流れていて、妙に優雅。

クラシックコンサートみたいな空間が広がっていた。

人の流れが自然とお寺の入り口へ吸い込まれていく。

この場所は“ライブストリーミング配信スポット”でもある。

カメラの前でパフォーマンスができて、リアルタイムで配信されている。

小布施、やることが本気。

せっかくなので、私たちも列に並ぶ。

順番が近づくと、ちょっとソワソワ。

そしてカメラの前に立つ番がきた。

「愛知県から来ましたーー!」

「すいかは、正義ーー!!」

直前に少しだけ練習したけど声も揃ったし、何より楽しかった。

そのすぐ先にある給水所⑦に到着。

今回のメインはネクタリン。

ネクタリン⁈

名前は知ってるけど、あんまり食べた記憶がない。

桃っぽいはず?と思いながら、さっそくかじってみた。

おー、かたい。

でも美味しいと思えるかたさ。

ネクタリンは長野県の主要な生産品で、カリッとした歯ごたえと爽やかな酸味が特徴。

桃よりも甘さ控えめ、でもジューシーでプラムにもちょっと似てる感じ。

「これ、好きかも」と思った。

まもなく10kmだが全然そんな感覚がない。

知らない景色、知らない果物、知らない楽器。

全部が新鮮で心地よくて、ここは本当に日本なの?

小布施って、自分の知らない世界でできてるんだなって思った。

10km~15km

10km

民家の細道に入ると、空気が変わった。

どこか懐かしい。

田舎のおばあちゃん家に帰ってきたみたいな、あの感じ。

小布施の人たち、路地裏まで見せてくれる。

すごすぎる。

給水所⑧の看板が見えてきた。

そこには“氷”の文字が。

来た来た。

この大会、実は紙コップに入っている水やポカリにも普通に氷が入っていて、すでに感動していた。

飲んだあと、氷だけ手に取って首筋に押し当てたり、手首を冷やしたり。

マラソンしながら冷却できるんです。

それだけでも「気が利く!」って拍手だったのに、さらに今回登場したのが「フラッペ氷袋」。

なにそれ?

名前からして涼しげだけど、どんな形状なのかまったく想像できない。

列に並んでワクワクしていると、ついに来た。

手渡された氷袋は、思った以上にしっかりとした重量感。

これは期待できる。

首にピトッてあててみる。

あぁ、極楽。

気づけば顔、おでこ、首、耳、手首とあらゆるパーツを冷やしまくっていた。

現在、朝の8時10分。

もうなのかまだなのかよく分からないが外はとにかく暑い。

めっちゃ暑い。

こういう時、「夏だからしょうがない」で終わらせず、「夏だからこそなんとかしよう」と考えてくれる大会って本当にありがたい。

氷ひとつでこんなにも救われるなんて。

もし“おもてなしランキング”があったら、私はこの小布施見にマラソンを堂々の1位にします。

即、金メダル。

こんな大会、私はこれまで経験したことがない。

ぶどう畑が光っていた。

太陽の光を浴びて、つぶつぶが宝石みたいに輝いてる。

ぶどうって、こんなに存在感あるんだ。

そんなぶどう畑の横をランナーが走っているという事実。

贅沢って、こういうことを言うんだろう。

小布施。

山があって、空気が澄んでて、果物が美味しくて。

ほんといいとこだなー、小布施は。

で、次のエイド、給水所⑨は――野沢菜!

来た、信州名物。

しかもちゃんと冷えてる。

汗だくだし身体が塩分を欲してるタイミングだから、ドンピシャだった。

一口。

シャキッ。

うまい。

これ、無限にいけそう。

3杯で止めたが、ごはんと一緒だったらもう3杯はいってると思う。

その先には、フラダンスの人たち。

波のような動きに、ゆるやかなリズム。

ここ、小布施だけど心はワイキキ。

エイドも応援も、もはや採点不能。

100点じゃ足りないから、120点。

これ、ハーフマラソンでよかった。

フルマラソンだったら楽しすぎて、おそらく時間内にゴールできないと思う。

「激辛麻辣ピーナツ」

なにやら強めの赤文字が飛び込んできた。

完全に油断してた。

なんですか、この攻めたワードは。

“激辛麻辣”なんて日常で口にする機会ほとんどないのに、ここでいきなり登場するとは。

しかも、辛いのが苦手な私。

翌日、お尻が悲鳴を上げるほど弱い、涙。

なのに…。

今、ここで、この「激辛麻辣ピーナツ」をスルーしたらなんか負けた気がする。

どれだけ辛いのか、どんな風に辛いのか、試してみないと気が済まない。

恐る恐る、豆の入ったカップを手に取ってみる。

一粒、ぱくり。

、、、。

あれ?

甘い?

いや、違う。

きた、きました。

あとから追いかけてくるタイプの辛さ。

唐辛子とラー油の辛味がダブルで迫ってくる。

でも、不思議なことにうまい。

思わずもう一粒。

おー、また辛い。

でも、うまい。

未知との出会いってちょっと怖いけど、案外人生に彩りを与えてくれる。

3分後、またしてもおもてなしが私たちを立ち止まらせた。

ミニトマト。

それはもう、見た目からして“絶対うまいやつ”。

真っ赤で、つやつや。

口に入れた瞬間、プチッと弾けて、甘酸っぱさが広がる。

はい、優勝。

もう、誘惑が多すぎて走りたいのに走れない。

そんな贅沢な悩みを抱えたまま、生バンドの演奏にしばし浸った。

14kmを過ぎたあたり。

和太鼓、笛の音――

これはもう、マラソンじゃなくてお祭り。

で、お待ちかねの“本命”が来た。

フルーツクレープ。

ずっと楽しみにしてたやつ。

手に取ると、冷たっ。

凍ってるじゃん。

太陽に照らされたこの体に、クレープのひんやりがしみわたる。

みんなで食べるからさらにうまい。

これ、ほんとうにマラソン大会?

私は美食フェスだと思う。

次出るときもガチランなんて絶対無理。

全力でファンラン一択。

ワイナリー、花畑、栗、ラベンダー、牛、ネクタリン。

日常では出会えない景色が、次々と目の前に現れる。

“走る”というより、“旅してる”という方が正しいかもしれない。

14.9km

第3関門に到着。

現在8時46分。

関門閉鎖まではまだ1時間近くある。

え、余裕すぎん……?

ふと時計を見て、驚く。

思い返せばこの14.9kmの道のり、ほぼ寄り道で構成されている。

走ってる時間より、立ち止まってる時間の方が長いんじゃないか。

そう、小布施見にマラソンはハーフマラソンでありながら、制限時間が――なんと5時間!

完走できる未来しか見えない。

時計に追われることのないレースって、こんなにも自由で、楽しいんだ。

「走らなきゃ」に追い立てられないマラソンって、たまには必要かも。

「制限時間5時間」

それは、余裕を与えるだけじゃなく、心を満たすために必要な時間なのかもしれない。

15km~ゴール

15km

上信越自動車道の高架をくぐると、世界がひらけた。

桜堤の道。

見上げれば、青空が絵画みたい。

山、雲、そして千曲川。

開放感がすごかった。

そんな気持ちのまま、見えたのは「あと5km」の旗だった。

……えっ、もうそんなに来たの?と思ってたらその先に赤い和傘。

着物姿の人たちがお抹茶を点ててくれている。

え?

お抹茶?

旅館でもなく、茶道教室でもなく、ここはマラソンのコース上なのに。

これは何かの冗談なのか、それとも夢なのか。

当然並ぶ。

口がすでに抹茶待ち。

だが、列の途中で聞こえてきた天の声。

「今ある分で終わりになりまーす」

え?

ええええええ。

その声だけで喉が渇いた。

抹茶が遠ざかる音がした。

もう少し早ければ。

クレープで喜んでる場合じゃなかった。

いいさ。

次の目標ができた。

「次こそは、お抹茶にありつく」

アイス。

アイスアイスアイス。

その言葉だけで口の中が微笑んでいた。

今回の小布施見にマラソンで、いちばん楽しみにしていたアイスエイド。

まさか、売り切れなんてことはないよね?

あれだけ立ち止まってお喋りしてクレープやフルーツに心奪われた過去が、今になって牙を剥いてくるとは。

嫌な予感に駆られ、思わずペースを上げた。

ここにきて、まさかの“本気脚”発動。

そしてついに見えた。

遠くからでも分かる――たわむれる人、人、人。

あっ! アイス持ってる!!

その奥に、白い冷凍庫。

まぎれもなく、アイスの聖地。

冷凍庫の中をのぞくと、パルム、ブルガリア、白くまの三銃士。

「大人の甘さ vs 涼の極地 vs さっぱり酸味」

脳内会議を経て、今回は“白くま”に軍配。

袋を開けて、パクリ。

冷たい。

甘い。

幸せ。

これをレース中に、しかも真夏の炎天下で食べられる奇跡。

ありがとう、小布施。

ありがとう、冷凍技術。

また一つ、小布施の思い出が、キーンと冷えて刻まれた。

あと3km。

そう思った瞬間、視界の先にひまわり畑が現れた。

ぱあっと、夏のページがめくられた気がした。

これよ、これ。

走りながら季節を全身で味わう。

マラソンってやっぱり旅だなあ。

そんなことを思っていたら次のおもてなしエイド登場。

「ごんじり漬け」

その文字を見た瞬間、私の中の“知らないセンサー”がビビーッと鳴った。

【ごんじり漬け】

――初対面である。

西日本ではあまり見かけないらしく、寒干し大根を使ったスナック的な存在らしい。

未知の食材を見かけたら、とりあえず一口いってみる。

それが元料理人である私のマイルール。

袋を開けて、ひとつ口に放り込む。

ぽりぽり。

やわらかいのに、芯がある。

なんだこれ、クセになる。

しかも、味が濃すぎない。

つまり、無限系である。

ごはん、カレー、チャーハン、ぜんぶいけそう。

これもう、ふるさと納税の候補でいいじゃん。

そんなことを考えていたら、真っ赤な仮装。

……米ちゃんだ。

「はたらく細胞」の赤血球の仮装で、ちゃんと酸素を運んでいる(ように見えた)。

暑い中でもクオリティ高めの仮装に、尊敬をこめて。

「似合ってるよー!」

ごんじり漬けと赤血球。

小布施、ほんとに奥が深い。

19km

おもてなしエイドの主役は――ブルーベリー!

しかもカップに7、8粒という絶妙な量。

お行儀よく食べる選択肢は捨てて、すぐさま一気に口の中へ。

あっまーー!

新鮮で、ぷちっとしてて、甘酸っぱくて、しかも味が濃い。

即座に、追加で2カップ確保。

ひたすらに口に運ぶ。

量が増えれば幸せも増すという単純かつ最強の方程式。

ブルーベリービュッフェが始まった。

「ぽわ〜〜〜ん」

そこへ聞きなれない音色。

ホルン?

ここはスイスだっけ?

演奏してる方々の衣装も、なんかヨーロッパ風で洒落ている。

……小布施。

こんなにも非日常を詰め込んでくるなんて、もう、ありがとうとしか言えない。

ん?

遠くに、スイカ柄がチラリと見える。

目をこらすと――いた。

まみぃ、ひろちゃん、若さんだ。

ガチラン組の3人勢ぞろい。

うそでしょ。

まさかほんとに、引き返して待っててくれるなんて。

メンバーが合流して、あと1kmの旗が見えた。

ラストスパートじゃない。

ラスト・スマイルだ。

「衣装、どうする?」

「スイカ、いいかも!」

カフェで交わした会話が蘇る。

ネットで探し、サイズに悩んで、値段を比較して……

あれこれLINEして、夜の22時に集まって、車に乗り込んで。

楽しいとか嬉しいとか、そんな言葉じゃ足りない。

ここまでの道のりがあったからこそ、今、この“並んで走る”が、とんでもなく尊い。

ゴール手前で動画を撮った。

画面の中には、同じ景色を見て、同じ時間を駆け抜けた仲間の笑顔があった。

数えきれないゴールの中で、今日のゴールは、たぶん一生忘れない。

小布施見にマラソン。

来年もまた、この仲間と走りたい。

ゴール後のおもてなし、半端なく豪華だった。

表彰式

な、なんと!

ベストコスチューム賞、10位!

入賞するなんて誰一人思ってなかったから超ビックリ。

ガチラン女子2名は個人でも入賞!

舞台に上がってインタビューあり。

これも最高の思い出。

まとめ

小布施見にマラソン、全てが楽しかった。

仮装のクオリティーはみんな高いし。

エイドは今まで出たどの大会よりも豪華で、内容・タイミング、全てが最高。

文句なしの120点でした。

コースも変化に富んでいて、民家の路地裏、ひまわり畑、お寺やお花畑、時折見える絶景に飽きるヒマなんて一切なかった。

スイカの仮装してスイカを食べる。

そしてまさかの、ベストコスチューム賞10位入賞。

こういう予想外って、忘れられない思い出になる。

夜22時集合からの、24時間弾丸ツアー。

普通に考えたら無茶だけど、ずっと楽しかったのは一緒に行ってくれたメンバーのおかげ。

みなさんありがとう。

来年もぜひ小布施を走ろう!

次の挑戦は8/31ふれあいの里高原ロードレース(10km)になります。

久々の10kmレース、暑さとアップダウンに負けないよう走ってきます。

すべてはサブ3のために。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

おまけ

レース後はバスに乗って駐車場へ移動。

おぶせ温泉、あけびの湯。

さっぱりリフレッシュ。

お風呂はランナーで激混みでした💦

お昼ごはんは洋食あおいへ。

めっちゃ素敵なお店。

オムライスうまかったぁー。

小布施の街を散策。

ただ暑すぎる。

「今なら半額ですよー」の声につられ、ドリンクタイム。

帰り道。

諏訪ICで降りて、銘菓【くるみやまびこ】を買いに。

ここで食べたソフトクリームがうますぎた。

恵那峡サービスエリア。

Tシャツの色が24時間テレビだね。

出発してほぼ24時間。

エンディングのあの曲、サライが聞こえた。

お土産は信州みそとくるみやまびこ。

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