木曽三川マラソン2023 私がどれほど応援を欲していたか、その意味が分かった大会

大会記事

みなさんこんにちは。

ラン歴10年サブ3.5ランナー(3:24:07)のみつ(@hiroki.mitsunaga)が2023/1/15に開催された【木曽三川マラソン】に参加してきました。

今年で5回目の参加。

岐阜県海津市にある木曽三川公園(長良川河川敷)で開催。

クォーター、ハーフ、フルの3部門があります。

フルは10.55kmの周回コースを4周。

参加費はフルマラソンなのになんと4000円!

タイム計測はもちろん、参加賞のTシャツと名物の大根付きで。

コスパ最強の大会なのです。

今回は記録を狙いにいった為レース中の写真を撮っていません。

スタート前、ゴール後の写真だけになりますのでよろしく願いします。

木曽三川マラソン2023の動画になります【Instagramリール】

この記事を執筆している筆者の簡単なプロフィールになります。

アシックス大好きランナーでもあります。

  • 34歳(はじめは10km走れない状態)からランニングを始め現在44歳
  • フルマラソン3:24:07(2022) みえ松阪マラソン
  • ハーフマラソン1:29:29(2022)ぎふ清流ハーフマラソン
  • 10km39:27(2023) 刈谷市かきつばたマラソン
  • 100kmトレイルランニング完走20:26:48(2023)奥信濃100
  • 100kmウルトラマラソン完走13:28:26(2022)野辺山ウルトラマラソン
筆者

結果

木曽三川マラソンの結果になります。

記録:3:26:51(ネット) 3:27:03(グロス)

PB更新ならず。去年より+36秒。

2022年11月の神戸マラソン(3:27:19)12月のみえ松阪マラソン(3:24:07)とマラソン2本走って練習もしっかりできていた。

去年の自分超え(3:26:15)とPB更新(3:24:07)を目指して挑戦してきました。

会場入り

事前にゼッケンや資料は郵送されていたので受付はなし。ありがたい。

検温や体調チェックシートの提出もないのでスムーズに会場入りできました。

朝7:30駐車場に到着。

ちょうど朝日が昇ってきました。

去年は会場に向かう途中の水たまりが凍っていましたが今年は水たまりのまま。

この大会は毎年(1月中旬)風が吹いて寒いので手袋や防寒対策は必須ですが温かい朝で風もなく最高のコンディションでした。

エイドはコロナ対策の為、各自で用意する形になります。(今年は2kmと8km地点にウォーターエイドがありました)

たくさんのエイドがずらりと並ぶので通り過ぎないように黄色の風船を付けてアピール作戦。

スタート(出陣)

ハーフ・フルのスタートは9:10。

整列場所が自由なのでとても気楽です。

自分でこの辺からスタートしようと決めることができます。

気温が15℃くらいまで上がる予報だったのでアームカバーを外してタンクトップで参加しました。

今回の設定ペースは4:40~4:45。

最後までイーブンペースで走る。

ジェルは8kmごとに1回、計4本摂取予定。

3時間20分切りを目標にいざスタート。

しばらくして時計を見たら4:20ペース。

いかんいかん、速い。

ハーフマラソンの人も一緒なのでつられないように注意が必要です。

そのままついて行ったら痛い目にあうところでした。

すぐにペースを落として冷静に走りました。

コースは川沿いを5km走って折り返し再び5kmの周回コース。

景色が変わらず楽しみポイントが少ないのがこの大会の特徴。

応援してくれる人もスタート付近だけなのでランナーは忍耐力勝負でもあります。

1周、2周、と予定通りのペースで20km。

ここまでは問題なく順調にきていました。

20km~ (修行のはじまり)

3周目に入るとハーフマラソンの人達(約400名)が少なくなります。

フルマラソンのランナーだけ(約800名)で後半戦スタートです。

ハーフを過ぎるとやや疲れを感じ始め集中力も少しずつ低下していきます。

都市型マラソンのような大きい大会だと景色が変わったり応援してくれる人もたくさんいるので楽しみポイントがたくさんあります。

脳が楽しいをいっぱい感じられるので疲れも軽減できている気がします。

しかしここは長良川の河川敷。

ほぼフラットなコースなのは大変素晴らしいがなんせ楽しみが少ない。

使っていなさそうな横たわっているボートを見るか水たまりをどうよけるかそれくらいしか変化がない。

笑い話に聞こえるが本当なのだ。

毎年個人の方で大きな車から音楽を流してくれるのだが今年はいなかった。

楽しみにしていたのに…。

一周走って戻ってきた時のスタート・ゴール地点だけが唯一の楽しみなのです。

走ったことある人なら分かっていただけるのだが残りの9kmはもはや修行である。

ここは高野山の修行ですかといいたくなる、笑。

音楽を聴くためのイヤホンを毎回持ってこようか迷うのだが今回もやめた。

少し邪道なような気がして。

でも走っていて持ってこればよかったと後悔した。

来年でるなら次は持ってこようと強く思った。

この大会にでると改めて応援の力はスゴイんだという事が実感できます。

応援してくれる人がいないとここまで孤独なんだと強烈に体験できます。(それが学べる大会なのです)

話がレースとはだいぶそれてしまいましたが30km、ここまでペースはなんとかキープできていました。

30km~ (ここからが本当のフルマラソン)

ラスト1周。

正直ここでゴールして終わりたいと思った。

分岐を左に入ればゴール。

右に進めばもう1周。

ウルトラマラソンなどである71kmと100kmの分岐もそうだがあの時の誘惑感は半端ない。

脳が短い方に行きたいって叫ぶのです。

長い方に行ったら死んでしまうと、泣。

30kmを過ぎたあたりから急に暑くなってきた。

汗の量も増えはじめ水分を多めに取らないといけないなと。

エイドではコップ2杯の水を飲んでさらに首筋にかけて冷やしていました。

毎回思うがここから(30km以降)が本当のフルマラソンのはじまり。

ここまで来るのは当たり前。

だいたいこの段階で調子がいいかいまいちかが分かってくるのです。

苦しいのには違いないが余裕がある苦しさと余裕がない苦しさがあるのだ。

今回は35kmを過ぎたあたりで余裕がない苦しさに変わった。

ちなみに余裕がない苦しさとは気を抜いたら歩いてしまうだろうという状況。

でも止まるわけにはいかない。

粘る方法をいろいろ考える。

前を走る人にとにかくついていく、頭の中でテンションが上がる曲を流す、ご褒美のビールを美味しく飲んでいる姿を想像する。

いままで頑張って練習してきた光景や仲間と一緒に走った風景を思い出したり。

そうでもしないと踏ん張れない。

この35km~40kmの区間が本当にキツイ。

いままで楽しいと思ったことは一度もない。

とにかく耐える、粘るである。

左ふくらはぎがピクピク痙攣しながら走っていた。

この時ペースは4:45から5:30くらいまで落ちていた。

40km~ (ラスト200m衝撃の結末)

40km。

もう強い気持ちは残っていなかった。

35km過ぎで2RUN(足攣り対策サプリ)を飲んだがいつ足が攣るのか、ビクビクしながら走っていた。

ペースを落とさないで走っている人をみると本当にスゴイと思う。

そうなりたいけど自分は毎回落ちてしまうタイプ。

気持ちが弱いのか途中までのペース設定が速いのか。

どうしたらいいのか教えてもらいたい…。

ラスト1kmをきった。

ゴール手前、この大会唯一の上り坂があるのだがそこで事件は起きた。

坂を上りきりカラーコーンを折り返した瞬間左足が攣った。

いたたたたぁぁぁぁ!

悶絶する痛みは去年の神戸マラソン以来人生2度目。

立ち止まったまま固まる。

そして次々とランナーに追い越されていく。

ゴールはすぐそこ。もう見えてるのに。

落ち着け落ち着けといい聞かせ歩きはじめるが再び攣る。

いたたたたぁぁぁぁ!

終わったと思った。

1分ぐらいもがいていたと思う。

あと少しなのに。

ゴールするまで何が起こるか分からない。

自分の足を確認しながらゆっくり走り出す。

ハーフマラソンを走り終えたラン友さんが「あと少しだよ」と応援してくれた。

…。

あと少し。

いままでずっと孤独だったから心に染みたよ。

ありがとう。

残り200mだろうか。

足が攣らないよう慎重に慎重に走ってゴールした。

ゴール後は参加賞のTシャツと大根をいただいて木曽三川マラソンの一日が終わった。

会場では多くのラン友さんにお会いできたくさんのパワーをいただきました。

みなさんありがとうございました。

レース中同じ孤独を味わえたことに感謝です。

まとめ

マラソン大会といってもいろいろな大会があります。

木曽三川マラソンは忍耐と孤独、そして応援のありがたさを存分に感じられる大会。

おそらく私が過去に参加した大会で一番です。

PB更新はできなかったし去年の自分より遅かったけどなぜか達成感があった。

最後まで諦めずに耐え抜いて走ったことに対してなのだろう。

ウルトラマラソンのゴールの感じに似ていた。

そして応援してもらえることがランナーにとってこれほどのパワーに繋がるということを知りました。

自分の能力以上の力を発揮させてくれるのが応援の力。

そのことが改めて分かっただけでもこの大会に参加して本当によかったです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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