みなさんこんにちは。
ラン歴12年のみつ @hiroki.mitsunaga(3:12:46)が2025/1/19に開催されたにしおマラソンに参加してきました。
今年最初のレースはなおさん「サブ3.5」のペーサーとしてヨシさんと共に。
私自身フルマラソンを誰かと一緒に走るのは初めての経験になります。
どんな感じになるのだろう。
ワクワクドキドキの42.195km。
目標を叶えてあげたい、一緒に叶えたい、みんなで楽しみたい、応援したい、
サブ3.5を目指して3人で挑戦してきました。
レース内容をすぐに読みたい方は
「4.スタート」からご覧ください。
長文になりますが最後までお付き合いいただけたらうれしいです。
この記事を執筆している筆者の簡単なプロフィールになります。
現在の目標はマラソンサブ3。
アシックス大好きランナーでもあります。
- 34歳(はじめは10km走れない状態)からランニングを始め現在46歳
- 初フルマラソン5:35:29(2015) 名古屋アドベンチャーマラソン
- フルマラソン3:12:46(2024) みえ松阪マラソン
- ハーフマラソン1:27:20(2024)東京レガシ―ハーフマラソン
- 10km39:27(2023) 刈谷市かきつばたマラソン
- 100kmトレイルランニング完走24:05:29(2024)志賀高原100
- 100kmウルトラマラソン完走11:41:38(2024)飛騨高山
- 118kmウルトラマラソン完走14:32:45(2023)チャレンジ富士五湖
- 100マイルトレイルランニング完走44:15:44(2024) Mt.FUJI100


結果

にしおマラソン2025の結果になります。
グロス:3:42:39
ネット:3:41:37
目標のサブ3.5には届かなかったけどなおさん最後まで諦めずに頑張った。
実は今回病み上がりだったので少し心配でもあった。
無理はしてもらいたくないし、でもサブ3.5には挑戦したいし。
ファンランという選択肢もあったけど行けるとこまで行ってみようと挑戦を選んだ。
悔しい経験はそりゃしたくないけど今回の経験はきっと次に繋がるはず。
簡単に達成できない目標だからこそできた時の喜びは大きいし。
自分も同じ。
何度も挑戦して失敗すればいいと思っている。
諦めなければ夢は叶うと信じて。
コース


にしおマラソンは第2回大会でコースが変わり、今回の第3回大会でもコースが変わりました。
最初の年は激坂が3本あったけど今年は1本に減りだいぶ楽なコースに。
とは言ってもその1本が超超超激坂。
約60m上ってその後も小さな坂が2回続きます。
その他にフルマラソンでは珍しく踏切を渡るので(1時間に4本通過)タイム狙いの人は絶対に捕まりたくありません。
運も必要になってきます。
激坂を除けば基本フラットなので走りやすいコースです。
当日の朝
6:40
駐車場に到着(デンソー西尾製作所)
ここからバスに乗って西尾駅へ(約20分)
西尾駅から西尾市役所(会場)までは歩いて向かいます(徒歩8分)




去年に引き続きマリオのウッチーさんとみんなで集まろうと呼びかけたところたくさんの人が集まってくれました。
愛知県の大会だから知り合いが特に多い。
スタート前に集まれる場所があるって幸せなこと。
顔見て会話して写真撮って。
とてもいい雰囲気。
みんな笑顔で楽しそうだった。
こういう時間はほんと元気もらえるし頑張ろうって気持ちにさせてくれる。
みなさん楽しい時間をありがとうございました。
Bブロックに整列するとここでも応援してもらう。
緊張もほぐれてリラックスできたよ、ありがとう。



スタート~10km

にしおマラソンがいよいよ始まる。
スタート1分前。
サブ3.5絶対行くよ!
3人でグータッチして一致団結した。


気温5~6℃、風はほぼなし。
絶好のマラソン日和になった。
9:00
スーパーフライ・タマシイレボリューションの音楽と共にスタートした。
和太鼓の演奏が曲と重なってとてもいい感じ。
楽しい気持ちが一気に増してきた。
※号砲からスタートラインを1分2秒後に通過。
38kmで激坂があるけどイーブンペースで走りたい。
今回の設定ペースは【4:55~4:57】



西尾駅前を通過するとユーチューバーのさーちゃんと合流。
がんばるぞーと励まし合った。
1kmを通過。
5:10
まずまずの入り。
Bブロックスタートだったけどそこまで渋滞はなかった。
4km
直線を左にカーブすると目の前の景色が一変した。
気持ちいい。
左右両側にはきれいな茶畑が広がっている。
稲荷山茶園公園(いなりやまちゃえんこうえん)
マラソン中に茶畑の中を走ったのはおそらく初めてだと思う。
見慣れない光景に心が躍った。
みつ「調子はどうですかー?」
なおさん「まだだいじょうぶですよー。」
少し言葉を交わすと前方には絣(かすり)の着物を着た女性たちが「茶摘み娘」に扮して手を振りながらエールを送ってくれます。
西尾市は抹茶が有名だからこういうおもてなしはとてもよかった。



5km
矢作川堤防沿いに出ると再び景色が一変する。
目の前には大きな空。
今年は風が無く穏やかな気候だったので特に気持ちがいい。
開放感が半端なかった。
土手の下には自転車がたくさん並んでいる。
中学生のみなさんはここに止めて熱い応援をしてくれます。
前方に見える後ろ姿は、、、。
おそらくあの人だ。
追いついて横を見るとまりなさんだった。
今回はサンシャイン池崎の格好で走るのを知っていたからすぐ分かった。
めちゃくちゃ似合ってたし絶叫しながら走ってるし。
最高だったよ!爆笑。
今度はさとちゃん、ねこまるさんの応援をいただく。
知ってる人を見つけると楽しい気持ちになれるのです。





7km
ドンドンドン♪ドンドンドン♪
コープあいち、西尾センターから和太鼓の音が聞こえてくる。
吉良太鼓【仁晃-NICO-】と幡豆太鼓【波音-NAMINONE-】の演奏がランナーの背中を押してくれる。
あれは力もらえるなー。
和太鼓の音を聞くと力がみなぎってくる。
続けて東海初、男子だけのチアリーディングチーム【名古屋SPIDERS】の皆さんがハイタッチでお出迎え。
イケメンばかりなので女子は間違いなくテンションあがるはず⤴
そのおかげもあってか少しだけペースは速め。
これ以上ペースをあげたくないと思い、「もう少し落とそう」と声を掛けた。
この状況、自分もよく経験してきた。
前半だし体軽いし、今日は行けるんじゃないって必ず思うのだ。
はじめに少し貯金を作って後半は気持ち的に楽に走りたいと。
もちろんこれで上手くいく人もいるけど私はこのパターンで散々失敗してきた。
前半設定ペースより速く入りすぎると後半ペースが落ちることがほとんど。
結果的に自己ベスト更新できず悔しい思いをすることになる。
頭では分かっていても何回も同じ失敗を繰り返してきた。
あれだけスタート前は飛ばしちゃいけないって思うのに。
そんな思いが今回もよぎったので前半はペースを抑えることだけ意識した。


9km
何、この景色⁈
視界に入ってくるのはキレイに耕された畑だった。
あまりの広さにここは砂漠?って一瞬なった。
10km
まだ10kmなのにここまで贅沢すぎる景色と応援。
にしおマラソン、いい大会だなって思った。
設定ペースは【4:55~4:57】
2km 4:52
3km 4:57
4km 4:53
5km 4:53
6km 4:51
7km 4:54
8km 4:43
9km 4:50
10km 4:53
ペースを抑えたつもりだったけど、もう3~5秒落としてもよかったかな。


10km~20km

10kmを過ぎるとたい焼き姿のかこさんと合流。
エールを送りあった。
12.4km
にしおマラソンはエイドが豪華なのです。
最初のエイドは抹茶カヌレと西尾の抹茶グリーンティが登場。
もちろん両方ともGET。
カヌレは外カリっ、中モッチリ。
グリーンティは抹茶の香りが超濃厚。
どちらも絶品でした。
ペーサーなのにエイドを楽しんで大丈夫なの⁈ですよね。
実際には応援ランでもありヨシさんと寄れる所は寄ろうという作戦でもあった。
なおさんには毎回「先に行ってて、すぐに追いつきまーす」という流れなのです笑。
気ままなペーサーですみません。



13km
赤鬼に扮したのりさん発見!
赤い頭は見つけやすい。
いつもゴープロで追い撮りしてくれるスーパーカメラマンでもあります。
赤鬼「なおちゃん、めちゃ真剣じゃん!」
みつ「なおさんまだ余裕だよ」
赤鬼「なおスマイルこっちにちょうだい」
なおさん「いぇーい!いぇーい!」
ヨシさんと一緒にはしゃぎながら楽しそうだった。
赤鬼「次は31kmねー」という言葉を聞いてのりさんとはここでお別れ。
ありがとねー、力もらったよ。
応援の力は本当にすごい。
一瞬だけど顔見て声をかけてもらうだけで元気になれるのです。
ここまでは3人とも順調、サブ3.5に向かっていいペースを刻んでいた。


15km
1:13:39
サブ3.5だと約50秒の貯金があった。
いい感じ。
このまま最後まで走りきりたい。
18km
白い雲、水色の空。
海だーーー!
最高ーーー!
気持ちいいーーー!
思わず声が出る。
地平線と空の色が同じだった。
雲の隙間からは太陽の光が差し込んで神々しかった。
にしおマラソン第1回大会は爆風。
にしおマラソン第2回大会は冷たい雨。
全くいい思い出が無いにしおだったが今年は違った。
風は無いし波は穏やか。
冬の海沿いをこんなに気持ちよく走れるなんて滅多にないこと。
3回目にしてようやく天気を味方につけた。







19.8km
一色さかな広場にやってきた。
和太鼓を叩く音が体中に響いてくる(にしおマラソンは和太鼓がたくさん)
右前方にはだいだい色のおーちゃん発見。
ハイタッチしてパワーをいただく。
このエイドは名物の一色産うなぎ串、おにぎり(愛ひとつぶ)がスタンバっている。
過去2回、いずれもうなぎはスルーしてきたので今回は絶対に食べると決めていた。
ただうなぎを食べるにはコースから外れて中央スペースに入っていかないといけない。
みつ「なおさん先に行っててー、すぐ追いつきます」
一言伝えるとヨシさんと右に曲がりうなぎエイドへ入って行った。
まず最初、トレイにのったおにぎりを受け取る。
包み紙に入っててとてもありがたい。
けっこう大きめだったが一口で口の中に放り込んだ。
次は紙コップに入ったうなぎ串を発見。
まーまー食べ応えありそうな大きさ。
いざ口の中へ。
、、、。
うまっ!
お米とうなぎ、口の中でうな丼完成。
ほのかに温かくふわっとしていて柔らかい。
香ばしい炭の香りもちゃんと残っていた。
正直冷めててゴムみたいになっていると思ったからびっくりだった。
マラソン中にこんな美味しいうな丼が食べれるなんて。
幸せメーターが一気に上昇した⤴
時間をロスしてしまったので早くなおさんに追いつかないと。
ヨシさんとペースを上げて走り出した。







20km
計測マットの上を通過するとまみぃさん、みささんを発見。
まみぃさん「うなぎ食っとる場合かーーー!」
ごもっともな一言。
ペーサーをやるって言ってたのに主役のなおさんはもうとっくに先行ってるし。
なんでってなったはず。
目の前を楽しそうに過ぎて行く2人に呆れていたと思う。
ごめんなさーい。
立て続けに今度はみかさんエイド登場。
おやつが載ったトレイを2人に差し出してくれる。
、、、。
早く追いつかないといけないがありがたいご厚意、断るわけにはいかない。
足を止めゼリーをいただいた。
愛知県の大会だから知り合いがたくさんいる。
元気いただけるし楽しい気持ちになれるし。
みなさん本当にありがとう。
設定ペースは【4:55~4:57】
11km 4:52
12km 4:52
13km 5:05
14km 4:56
15km 4:52
16km 5:00
17km 4:56
18km 4:59
19km 5:04
20km 5:02
なおさん18kmくらいから呼吸が少し苦しそうだった。
日差しも出てきて暑くなったのも影響したと思う。
水を飲んだりかけたりして体を冷やすことで回復してほしいと願った。


20km~30km

20km
なおさんとはかなり差ができてしまった。
早く追いつかないと。
ヨシさんとキロ4:10で走っていると沿道からは「みつくんがんばれー!」と言う声が。
振り向くとさわさんだった。
応援ありがとう。
まだですか、、、。
なおさんの後ろ姿が一向に見えてこない。
そりゃ当たり前だ。
こっちは足を止めてうなぎ食べたり喋ってるのだから。
そしてこの時一瞬不安な気持ちに襲われた。
たしかなおさんには伝えていたはずだけど、、、。
その内容とは。
エイドはヨシさんと寄ってその後また追いつくからということ。
ちゃんと伝わっていたかな?
そもそもちゃんと伝えていたかな?
走りながら不安な気持ちになっていた。
万が一伝えてなかったら超勝手すぎるペーサーだし。
※あとで確認したら一応エイドに寄ることは伝わっていました。
ここまで何度もペーサーと言っていますが実際は応援ランが正しいです。

21km
やっと橋の上で追いついた。(ご心配おかけしました)
、、、。
横を走るなおさんの呼吸音が気になった。
頬が赤かったので熱がこもっているように見えた。
みつ「しんどい?」
声を掛けるが返答はなし。
まだ半分も来てなかったので心配になった。
病み上がりだし無理はさせたくないし。
でもサブ3.5は達成させてあげたいし。
この瞬間がとても悩んだ。
どうしていいか分からなかった。
なんて声をかけてあげればいいんだろう。
マイナスの発言はしたくないし。
頭の中でいろんな言葉を探すがすぐには見つからなかった。
みつ「少しペース落とす?」
本人に伝えた。
みつ「熱がこもってるみたいだから次のエイドで水かけて冷やそう。」
みつ「大丈夫、力を抜いて一度リラックスだよ。」
何かきっかけを作ってあげたかった。


22km
「ファイト!ファイト!」「ファイト!ファイト!」
たくさんの学生たちが声をかけてくれる。
ヨシさん「まだ大丈夫です、行けますよー」
みつ「大丈夫大丈夫!まだいけるよー」
なおさんになんとか踏ん張ってもらいたかった。
給水エイドに到着。
このタイミング、すぐに出発しなくていい。
一度立ち止まって回復を優先してもらいたかった。
多めの水を摂り、頭や腕に水をかけて冷やしてもらった。
なおさんをうかがうとさっきよりも体の熱が逃げた感じに見えた。
顔色も良くなり呼吸もだいぶ落ち着いていた。
みつ「ちょっと回復してる?」
なおさん「そうだね」
明らかに足取りが軽くなったのが分かった。



24km
海沿いを走っているとなおさんの旦那さんが後ろから3人に追いついた。
旦那さん「がんばれー、がんばれー」
なおさんにエールを送る。
ものすごい力になったはず。
旦那さんの方がまだ余裕があったのでまたゴールで会いましょうと告げ先に行ってもらった。



26km
三河一色えびせんべい給水所。
私の大好物であるえびせんべいがいただける。
袋を破り口の中へ。
、、、。
パサパサしてるから咳こんでむせた。
味は美味しいけど走りながら食べるのは難しかった。




30km
ペースを維持することが難しくなってきた。
みつ「なおさんがんばれー」
水を飲んで体を冷やしたらいったんは回復するのだが長くは続かなかった。
サブ3.5、ちょっと厳しくなってきたかな、、、
ヨシさんと話し合い、なおさんにはまだ自己ベストは狙えるから諦めないよと告げた。
設定ペースは【4:55~4:57】
21km 5:02
22km 4:48
23km 5:00
24km 5:38
25km 5:03
26km 5:18
27km 5:38
28km 5:05
29km 5:27
30km 5:21
30km~40km

30.7km
名物であるイカフライのレモン煮をいただく。
うま。
さすがに冷えていたが揚げ物を食べて気分を変える。
31km
あの赤い頭は⁈
再び赤鬼のりさんを発見!
赤鬼「あれっ、サブ3.5いける?」
みつ「いやー、ちょっと厳しいかも」
ヨシさん「ベスト狙いでがんばる」
赤鬼「そうだね、オーケーオーケー。全部ペーサーのせいにしよう」
会話を続ける。
みつ「のりさんの言葉でなおさん復活するから」
赤鬼「なおちゃん、あれっ、今日もかわいいなー」
なおさん「両手を頬にあて、ニコッとスマイル」
赤鬼「スカートもウエアも、メガネまで」
なおさん「がんばりたい」
赤鬼「あと10kmちょいしかないから、すぐすぐ」
ヨシさん「引っ張っていくね」
なおさん「ありがとう」
応援はほんと力になる。
あと10km、がんばろうと思った。



33km
あれっ!
ミニオンの格好をしたひろさんとようこさんを発見。
「おでん食べてくー?」
呟いた一言が胸に突き刺さる。
そんなこと言われたら食べていくって言うよね。
当たり前だがなおさんは先に行く。
サッと食べて追いつこう、ヨシさんと足を止め様子を伺った。
するとバーナーで温められたメスティンをこっちに持ってきてくれた。
すごっ。
ネタがぎっしり詰まっている。
ひろさん「下の方が熱いから下から取って」
この間けっこう時間が過ぎている。
みつ「追いつけるか―」
ようこさん「ハハハハっ、笑」
つまようじでがんもを刺してパクリ。
アツアツでうまい。
冬のマラソンでアツアツおでん。
最高に美味しかったです、ありがとう。
普段レース中は足を止めないからこういうマラソンもたまにはありだなって思った。
早く追いつかないと、、、。
かなり時間が経ってしまったのでマジで追いつけるか心配になった。


32.8km
にしおマラソン一番の大エイド。
その名も【踏切食堂】
6種類の給食がスタンバっています。
目の前には踏切があってフルマラソン中なのに電車が通るこの大会。
それも1時間に4本。
通常じゃありえないでしょ。
何でコース変えないの?って思うけどそれもにしおマラソンの名物になっています。
万が一踏切で捕まったらエイドでのんびりできるようにと考えられているみたい。
※仮に踏切で捕まってしまった場合は輪ゴムをもらい、ゴール後に粗品と交換できるシステムになっています。
タイム狙いの人はスリル満点の踏切なのです。
早くなおさんに追いつかないといけないのに自分のとった行動に驚いた。
みつ「ヨシさん、すぐ追いつきます」
一言告げると踏切エイドへ進路を変えたのだ。
少しだけでも雰囲気を見ておきたい。
全体を見渡した後、たこ焼きをひとつ食べてコースに出ようとしたら、
ボランティアさん「そっちからは出れないよ」
みつ「まじっすか!」
どうやら入り口と出口が同じで一か所しかないみたい。
そのすぐ後に「踏切閉鎖2分前ーーー」と叫ぶ声が聞こえてきた。
マジかーーー⁈
デンジャラスモード突入である。
赤いパトランプがクルクル回っている状態。
ヨシさん、もうなおさんには追いついたかな?
そんなことを考えながら全力で走った。
そのおかげもありなんとか踏切はまぬがれたが息がかなり上がる。
周りを走っているランナーはこいつ、頭おかしくなったんじゃないかと思ったはず。
間違いなくひとりだけ浮いていた、笑。






34km
スライド区間になっているのでどれくらい離れているか分かるはず。
前から走ってくるランナーを気にするが2人の姿は一向に見えてこない。
ひょっとして見落とした?
もしかして先に行ってしまった?
嫌な予感がした。
このまま追いつけなかったりして、、、。
そんなことを考えていたらヨシさんとなおさんを発見!
いた!
よかった、涙。
横をすれ違うと「頑張って追いつきます」と伝えた。
自由過ぎてごめんなさい。
※なおさんがレース後に言ってた(名言)
美味しいものが現れるとリードが離された犬のようにどっかに行ってしまいそしてしばらくすると帰ってくると。
まさにその通りです、謝。
んーーー、折り返し地点はまだか?
2人とは逆の方向へ走る。
これはきついな。
かなり差が開いている。
、、、。
ついに折り返しを発見。
思った以上に2人とは離れていた。
果たして追いつくことはできるのだろうか?
不安しかなかった。
※すれ違って3分後、無事に追いつくことができました。



35km
なおさん「あーーー、スピード落としていい?」
ヨシさん「落としましょう」
今までとは違う異変を感じた。

35.5km
豚汁エイド。
具はほとんど入ってなかったけど豚汁で塩分補給。
なおさんは水を飲んでその後頭、腕に水をかけて体を冷やした。
どうやらリフレッシュできたみたい。
なおさん「がんばる」
一言つぶやき力強く走り出した。
水分を摂ったあとのなおさんは強い。
ついさっきまで苦しそうだったのにまるで別人の走りに。
いきなりペースが上がるからついて行くのにこっちが必死。
元気なのは嬉しいがちょっと速すぎやしないか、、、。
そんなシーンを何回も見てきた笑。
自分の場合、もうダメとなったらここまでペースは上げられないから。
ある意味すごいと思った。



前方にはトンネルが。
第1回、第2回大会は別コースだったのでにしおマラソンでのトンネルは初めてになる。
音の反響。
青色の照明。
トンネルの中は気分が変わっていい。
ヨシさんとあと少しだからがんばろうとなおさんに告げた。



37km
なおさんの足がついに止まる。
辛そうだった。
すかさずヨシさん、持っていたエアーサロンパスを噴射してアシストする。
神対応でなおさん復活する。
38km
超激坂のラスボスがついに姿を現した。
高低差は約60m、距離は1km。
フルマラソンでここまでの坂はなかなかないです。
「がんばれ!がんばれ!」
沿道から声援をもらう。
なおさん少し歩くがまたすぐに走り出す。
止まらない止まらない、心の声が聞こえてくる。
ドンドンドン、ドンドンドン。
和太鼓の演奏がランナーの背中を押してくれる。
あと少しで頂上だ。
一番苦しいポイントだったけどほぼ止まらずに走り切った。
なおさん強かった。
※実はこの先まだ小さい坂が2回あります。
距離は短いがまだあるの?ってなった。






39km
ゲストランナーの野口みずきさんを発見。
ここで運命の出会いを果たす。
野口さんと同い年なのは知っていたので、「自分同い年なんです」と告げた。
そしたらしばらく会話が弾んだ。
金メダリストの野口さんと喋りながらマラソンを走っている。
冷静に考えたらすごくない?って思った。
なおさんと野口さんが一緒に走っている姿を撮影していたらまさかのサプライズが。
「最高だぜー、ヨウヨウヨウ👍」
「わては難波のランナー👍」
軽快なラップをカメラ目線で披露してくれた。
あれ、野口さんっておもしろい人⁈
マラソン中継のイメージとはぜんぜん違った(そりゃそうかもしれないけど、、、。)
めっちゃ楽しかった。
3人とも気分は最高。
夢のような時間を過ごしていたら40kmの看板が現れた。
設定ペースは【4:55~4:57】
31km 5:25
32km 6:36(踏切エイドに入る)
33km 4:48(追いつくまでキロ4:00で走る)
34km 5:58
35km 4:25 ? (トンネルでGPS拾えてない)
36km 5:31
37km 4:44
38km 5:27
39km 7:31(激坂)
40km 6:00



40km~ゴール

40km
残り2km。
なおさんの足取りは軽かった。
気持ちよく走っていると青鬼さんを発見。
赤鬼のりさんの友達でもあり私の同級生でもあるたっちゃんだ。
たっちゃん「ファイトー、ラスト2kmだよ」
みつ「なおさん応援してあげてー、なおさん頑張れって!」
たっちゃん「なおさん頑張れー!」
なおさん「がんばりたいけど、、、」
ヨシさん「大丈夫、頑張ってるから」
会話していると後ろから「青鬼さーーーん、ミー坊だよーーー」と呼びかけてくる声。
再び野口さん参上だ。
たっちゃんも野口さんと同い年であることを伝えると
「46歳まだまだやれるーーーー!」って大声で叫んでいた。
野口さん、元気でパワフルで明るい。
最高じゃん!
ものすごいパワーをもらった。
41km 5:22

残り1km。
いろいろあったけどあと少しでゴールを迎える。
理想は最後までイーブンで走りたいけどそんなレース私はこれまで一度も経験したことが無い。
頭では分かっていても思い通りにいかないのがマラソンである。
逆に毎回上手くいっていたら面白くないと思う。
悔しい経験をするからまた頑張ろうって思えるし、過去の自分を超えたいって思えるし。
だから上手くいかないことは失敗ではないのだ。
今回の経験でいろんなことを学ばせてもらった。
ペーサーの難しさ、声掛けの難しさ、一緒に走る難しさ。
エイドを満喫する楽しさ、会話しながら走る楽しさ、苦しみを共に味わう楽しさ。
一人で走っていたら絶対に味わうことができないから。
42km 5:02
苦しいはずなのにこの1km、とてもいいペース。
諦めない気持ちが伝わってきた。

沿道にはたくさんの人。
いよいよゴールなのが伝わってきた。
目の前を走っている野口さんを再び発見。
振り返った瞬間を見逃さなかった。
みつ「あーーー、野口さん!」声をかけると
野口さん「一緒にゴールしよっ!」って言ってくれた。
金メダリストから一緒にゴールしよってそんな嬉しいことある⁈
3人の力で野口さんを引き寄せたんだ。
ここまで頑張ってきたご褒美だった。
ゴールまで残り50m。
なおさん渾身のラストスパート。
前だけを見て全力で走っていた。
西尾の街を駆け抜けた42.195km。
最後は野口さんを含めた4人で一緒にゴールした。
「イェーイ!イェーイ!」
ゴール後はハイタッチして喜びを分かち合った。






今回はサブ3.5に届かなかったけどなおさん最後まで頑張った。
その姿を見ていたら自分がレースしてる気持ちになった。
諦めたくない。
気持ちが伝わってきたからサブ3.5まで連れて行ってあげたかった。
悔しい思いはしたくないけど強くなるためには必要な時もある。
自分も同じ経験をしてきたから気持ちがよく分かる。
大丈夫。
この悔しさをバネにまた次挑戦すればいいんだから。
なおさんなら絶対できるよ。
これからも応援します!


まとめ
にしおマラソン。
なおさん「サブ3.5」のペーサーとしてヨシさんと一緒に走ってきました。
体調が病み上がりだったのでファンランという選択もあったけどサブ3.5に挑戦することを決意。
行けるところまで行ってみようと3人で挑んだ。
今回は目標に届かなかったけど最後まで諦めずに頑張ってた。
その姿を見ていたら自分も挑戦している気持ちになった。
結果だけが全てじゃない。
苦しい場面も、楽しい場面も同じ時間を走れたこと。
最後は野口みずきさんと一緒にゴールもできたし。
あれは間違いなく一生の思い出。
なおさん、ヨシさん一緒に走ってくれてありがとう。
3人で走るにしおマラソンは間違いなく記憶に残るレースとなった。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
おまけ
レース後はラーメンとチャーシュー丼で打ち上げ。

参加賞のえびせんべい。
これ、めちゃ美味しかった。


今回のにしおマラソンで履いたシューズは私のお気に入り【エボライドスピード2】になります。
※カーボンが入ってないので足へのダメージは少ないです。

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