【別府大分毎日マラソン】厳しい関門時間&高速コース/サブ3.5憧れの別大

大会記事

みなさんこんにちは。

ラン歴11年サブ3.5ランナー(3:23:27)のみつ(@hiroki.mitsunaga)が2024/2/4に開催された別府大分毎日マラソンに参加してきました。

2月のフルマラソンは3本。

少し無謀な挑戦ですがまずはその初戦になります。

別大の制限時間は3:30:00。

公認の大会でサブ3.5を達成したランナーしか出場できません。

タイムを狙う競技性の高い大会になります。

目標は自己ベスト更新(3:23:27)

憧れの舞台で力を試してきました。

今回レース中の写真はありません。

スタート前、ゴール後の写真になります。

レース内容をすぐに読みたい方は

「10.スタート」からご覧ください。

長文になりますが最後までお付き合いいただけたらうれしいです。

【別府大分毎日マラソン2024】前日受付の動画(Instagramリール)

【別府大分毎日マラソン2024】旅立ちの動画(Instagramリール)

【別府大分毎日マラソン2024】荷物預けの動画(Instagramリール)

別府大分毎日マラソン2024】完全版の動画(Instagramリール)

この記事を執筆している筆者の簡単なプロフィールになります。

目標はMt.FUJI 100 (UTMF) 完走。

※2024年Mt.FUJI 100 (UTMF) 出場決定!

アシックス大好きランナーでもあります。

  • 34歳(はじめは10km走れない状態)からランニングを始め現在45歳
  • 初フルマラソン5:35:29(2015) 名古屋アドベンチャーマラソン
  • フルマラソン3:23:27(2023) 大阪マラソン
  • ハーフマラソン1:29:29(2022)ぎふ清流ハーフマラソン
  • 10km39:27(2023) 刈谷市かきつばたマラソン
  • 100kmトレイルランニング完走19:42:17(2023)奥信濃100
  • 100kmウルトラマラソン完走12:50:47(2023)野辺山
  • 118kmウルトラマラソン完走14:32:45(2023)チャレンジ富士五湖
筆者 奥信濃100 2023

結果

第72回別府大分毎日マラソンの結果になります。

グロス 3:23:51

ネット 3:22:30(PB)

憧れの別大で自己ベスト更新することができました(57秒更新)

走った者にしか分からない特別な空気感でした。

荷物預けは自衛隊のトラック。

エイドの給食は一切なし。

あるのは水とスポーツドリンクのみ。

スタートは12:00。

レース中の写真、動画撮影は禁止。

全てが初めての経験でした。

選手、競技者として別大のガチな雰囲気を楽しんできました。

コース

別大のコース紹介になります。

スタートは高崎山・うみたまご前。

ゴールはジェイリーススタジアム。

上り下りの高低差は最大6m。

アップダウンの少ない高速コースです。

別府湾が広がる海沿いを走り、折り返しは2回。

風速・風向きが鍵になる大会でもあります。

カーブが少なく道幅が3~5車線と広い道路を走って行くのが特徴です。

前日移動

中部国際空港(セントレア)から飛行機で大分空港へ向かいます。

名古屋/中部 9:20発

大分    10:35着

愛知県から1時間15分で行けることにびっくり。

搭乗ゲート前でこうじさんと合流。

飛行機はANAだったのですが機内は楽天カラー。

シートにドリンクカップに。

大分なのに楽天⁈

調べてみたらANAと楽天が仲良しみたい。

大分空港に無事到着。

おんせん県おおいたのロゴマーク【おけちゃん】が出迎えてくれます。

湯おけの体に手ぬぐいが掛けられ、OITAの湯気が上がった姿を見ると温泉に入りたくなる。

こうじさん
リンゴジュース
愛知県知多半島
大分のロゴマーク【おけちゃん】

大分空港に到着後はバスで別府北浜へ向かいます(約45分)

けっこう遠い。

チケット売り場に着くとほのかちゃんに会えた。

遠方の地で会えるのはうれしいな。

11:40

別府北浜に到着。

14:00に別府駅でラン友さんと待ち合わせしているのでそれまではフリー。

まずは腹ごしらえ。

事前に調べていたとよ常さんへ。

人気店だけあってめっちゃ並んでた。

お目当てはとよ常名物、特上天丼。

海老が大きくて美味しかった。

ほのかちゃん
名物の特上天丼

次に向かった先は別府で有名な竹瓦温泉へ。

昔ながらの温泉。

湯の温度は熱め。

長風呂はできないやつ。

かーーっと入ってさっと出る。

風呂上がりの牛乳が美味かった。

商店街を散歩してラン友さんと合流。

別府駅のシンボル「油屋熊八像」の前で記念撮影したあとは受付会場のビーコンプラザへ向かいます。

竹瓦温泉館内
牛乳は阿蘇
商店街
こうじさん、いとうさんと合流

受付会場

受付会場 ビーコンプラザ

別府駅からバスに乗り受付会場のビーコンプラザへ(約1.5km)

まずは受付を済ませる。

首からかける証明カード。

粋な演出でかっこいい。

別大はランナーのことを選手と言います。

アスリート、競技者みたい。

誇らしい気持ちにひたることができます。

みんなで記念に一枚、これ憧れていたやつ。

バス待ち
ビーコンプラザ
選手

受付を済ませた後はランナーの広場へ。

Tシャツ交換を済ませグッズエリアへ。

普段はあまり買わないタイプだけど憧れの別大。

せっかくだから記念に長袖Tシャツを買ってしまった。

石垣もちは人気みたい。すでに売り切れだった。
ランナーの広場
Tシャツ交換
参加賞はシューズ入れ(ミッキー⁈)とTシャツ
購入した長袖Tシャツ

会場内は屋台のお店がたくさんあります。

受付時に500円分の食事券がいただけるのでこちらで使えます。

石垣もち、つきもち入りぜんざいが人気のようで楽しみに行ったら既に売り切れだった。

ガーーン。

みなさん考えることは同じみたい。

代わりにお持ち帰りできる柚練りようかんに並ぶことにしたが途中で売り切れ。

ついてない。

残っていた柚子ピールと交換した。

会場を出ようとしたら人の行列が。

のぞいてみると別大ボードの前で写真撮影をしていた。

せっかくの機会、並んで撮ってもらった。

500円チケット
座って食事することもできます
柚練りようかん、途中で売り切れた
柚子ピール
記念撮影

ビーコンプラザを後にすると再び別府駅へ。

大分駅行きのバスはたくさん人が並んでいたが、別府駅行きはすぐに乗れた。

駅前にあるホテルにチェックイン。

明日の準備を済ませ夕食まではしばし休憩。

ビジネスホテル フジヨシ

モルテンドリンクミックスで前日から戦闘モードに。

500mlの水に溶かすだけ。

限界を超えた高濃度のエネルギーを吸収できます。

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モルテン ドリンクミックス

別大の装備はこちら。

カツサプのおかげで足攣りなしでした。

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別大の装備

夕食(豊後食堂)

夕食はとり天、だんご汁で有名な豊後茶屋さんへ

大分に来たんだからやっぱり名物は食べないと。

ごはんのおかわりは自由。

もちろん明日に備えておかわりした。

デザートは大分名物やせうま。

やせうま?

初めて聞く食べ物はテンションが上がる。

もちもち。

弾力があってうまい。

きなこのおはぎみたいだった。

人気No.1の豊後定食
大分名物 やせうま

当日の朝

5:30

起床。

別大はスタートが12:00なので朝はゆっくりできます。

いつもはたいていコンビニのおにぎりだけど今日はホテルで食べれそう。

7:30

1階の朝食会場へ。

無料サービスなのはありがたい。

よく見るとその場でおにぎりを握ってくれるシステムみたい。

おー、素晴らしい。

炊き立てなのかな、ご飯がふっくら。

予想外でびっくり。

美味しかった。

その後は少しだけ散歩へ

昨晩降っていた雨は止んでいた。

あさごはん
たなかくん
散歩へ 別府駅

出発

8:30

ホテルを出発。

別府駅からバス乗り場がある北浜公園までは徒歩10分。

そこからスタート会場のうみたまご前までバスで10分。

別大はアクセスが少し大変。

別府湾を眺めながら心を落ち着かせていた。

北浜公園
別府湾

会場到着

うみたまご前

9:00

うみたまご前に到着。

会場は別府湾と高崎山に囲まれていた。

海と山がこんなに近いんだ。

あまりみたことない景色だった。

別大のスタート地点、青い三角の橋を渡る。

選手と一般の人の道が分かれていた。

左手は高崎山
橋からの眺め こちらの方向にスタートします
テント待機に疲れたので散歩がてら

選手はカテゴリー1からカテゴリー4まであります。

1が速くて4が遅い。

当たり前だが私はカテゴリー4。

スタートまでテント内で過ごすことができます。

寒さをしのぐため早く来てストーブ前をキープする人達も。

中にはストーブが焚いてあるので本当に助かります。

9:15

テントに到着したがすでにストーブ前は空いていなかった。

前日に降った雨のせいでブルーシートの上はビショビショ。

まじかー。

、、、。

靴を脱いで空いているスペースへ向かう。

あー、最悪だ。

靴下が濡れた。

それもレース用の靴下。

一気にテンションが下がる。

下はアスファルトの地面に薄いブルーシートが1枚敷いてあるだけ。

地面からくる冷たさが直接伝わってくる。

けっこう厳しい環境。

今回はみんなと一緒だったからよかったがひとりだったらかなりしんどかった。

【参考までに】

今後別大を走られるみなさまへ。

私が感じたテント対策はこちらになります。

1.前日又は当日が雨の場合

・レース用の靴下は履かず濡れてもいい靴下で(レース直前に履き替える)

・お尻に敷く分厚めのタオル又はマットが必要。

・ホッカイロがあるといい(寒さ対策)

2.補給食は多めに用意

別大はスタートが12:00なので朝食を食べてもお腹が減ります。

おにぎり、パン、カステラなど多めに用意してテント内で食べます。

3.現地入り時間

ストーブ前を確保したい方は遅くても9:00までに着いたほうがよさそうです。

ただスタートまで時間があるので疲れてしまうおそれあり。

私は9:15にテント入りしましたが正直待ち時間が長すぎて疲れました。

だからもう少し遅くてもいいかなと思います(10時前くらい)

ただ時間が遅くなると今度はテント内が混んでくるので空きスペースを見つけるのに苦労するかも。

一人ならいいですが何人か一緒の場合は9:30くらいに到着がいいと思います。

トイレはテントを出たらすぐある
テント内

荷物預け、ウォーミングアップ、整列

別大の荷物預けは自衛隊のトラックになります。

全く知らなかったのでその光景を見た時はびっくり。

荷物を預けた後はそのすぐ横がウォーミングアップの場所になっています。

近いのはとてもありがたい。

当たり前の話ですが参加しているランナーで一番遅い人でもサブ3.5。

だからウォーミングアップする雰囲気がいつもと違っていた。

楽しそうな空気感はなく真剣モードだった。

この感じ、別大じゃないとなかなか味わえないかも。

荷物預けは自衛隊のトラック
左は山、右は海
ウォーミングアップ風景

11:30

自衛隊のトラックに荷物を預ける。

※今回は携帯も一緒に預けたのでここから写真がありません。

11:40

スタート地点に整列。

別大の整列は持ちタイムが速い順に並んでいきます(ゼッケン番号順)

だから自分より前に並んでいる人はみんな自己ベストが速い人になる。

11:50

ボランティアさんが速いグループから順に誘導する。

こういう感じなのね。

何もかもが初めての経験。

私の持ちタイムは3:23:27。

ゼッケン番号が4438。

ちなみに最後のゼッケン番号は4937。

ほぼ最後尾からのスタートになる。

なんか新鮮だった。

普段の大会では味わえないこの感じ。

別大。

全てが特別な雰囲気だった。

スタート~10km

※別大はレース中の写真撮影、動画撮影が禁止のため写真がありません。

今回は文章のみの表現になりますがどうかお付き合いください。

12:00

高崎山・うみたまご前をスタート。

天気は曇り。

気温7.9度、湿度93%

風速0.6m、風向北

コースは海沿いを走るため風が心配だったがほぼ無風。

絶好のコンディションになった。

マラソンで12時スタートは人生初の経験。

基本は9時スタートなのでそれまでの過ごし方が難しかった。

去年11月のおかやまマラソンでは3:20:00切りを目指すも後半、足攣りで撃沈。

サブ3.5もできなかった。

2週間前のにしおマラソンではコースがきついというのもあり3:27:41。

別大は制限時間が3:30:00なのでどう走ろうか迷っていた。

3:20:00切りを目指す?

自己ベスト更新(3:23:27)を目指す?

考えた結果、3:20:00切りはやっぱり怖かった。

1回のトラブルで完走できない恐れがある。

おかやまマラソンの悪夢がよぎったので強気にいけなかった。

今回の目標は自己ベスト更新(3:23:27)に設定した。

設定ペースは【4:45~4:50】

スタートは自分より持ちタイムの速い人が前に並んでいる。

だから渋滞なくスムーズに走れると思っていたがそうでもなかった。

大きな渋滞ではないが走っては減速を4、5回繰り返した。

1km

4:55

思ったよりはいいペースで走れていた。

キロ5は超えてると思ったから。

前半の飛ばし過ぎには気を付けて走った。

設定ペースは【4:45~4:50】

2km  4:49

3km  4:45

4km  4:45

5km  4:40

いい感じ。

別大は上り下りの高低差が最大6mなのでほぼフラットの高速コース。

ただコースの道幅が広いためそれを走りやすいと感じるか?走りにくいと感じるか?

ここは好みが分かれるかもしれない。

ちなみに私は走りにくいと感じるタイプでした。

5kmを過ぎると居心地いい集団ができていた。

集団は7~8名。

みんなでペース走をしているようだった。

10km手前、亀川漁港前で1回目の折り返し(別大の折り返しは全部で2回)

ここまで順調に走れていた。

設定ペースは【4:45~4:50】

6km  4:48

7km  4:46

8km  4:43

9km  4:46

10km  4:49

10km~20km

10km

1回目の折り返しを終え反対車線を見ると集団がなくなりランナーがぽつぽつと。

しばらくしたら異様な光景を目にした。

最後尾らしきランナーとそのすぐ後ろを走る回収車。

普段の大会ではありえない光景。

まじかー。

回収車すぐ後ろに来てるのね。

プレッシャーを感じる。

レース中ペースぺーカーの人に追い越されたとしてもまだ走り続けることはできるが回収車に追いつかれたら即リタイア。

まさに逃走中。

逃げろ、逃げろだ。

制限時間が3:30:00なのは知っていたがその状況を目にしたらかなり焦った。

トラブルがあったら一発回収じゃん。

緊張が一気に増した。

海沿いを走っているけど相変わらず風はない。

どうかこのまま吹かないでくださいと祈る。

前方には大きなヤシの木がずらーーーっと並んでいる。

あーこの感じ。

テレビで見るやつだ。

ここは走っていて気持ちよかった。

設定ペースは【4:45~4:50】

11km  4:45

12km  4:45

13km  4:46

14km  4:51

15km  4:48

集団についてたんたんと走る。

前を走る人のリズムが心地いい。

ロープで引っ張ってもらっているような感覚だった。

途中人が入れ替わるがだいたい7~8人の集団。

この集団でどこまでいけるのだろう。

16km

別府タワー前を通過。

再びスタート地点のうみたまご前に向かって走っていきます。

10km手前で一度折り返した以外はほぼ直線コース。

カーブが無いためずっと先まで見通せる。

坂は無くフラットで走りやすいのだがひとつだけ気になることがあった。

それは景色が変わらないので少し飽きてくる。

なかなか距離が進んでいかない。

他の大会と比較してもこういう感覚はあまりないので少し戸惑った。

※イメージが似ているのは木曽三川マラソンのような感覚。

沿道の応援はあるにはあるが都市型マラソンのような派手さは全くない。

ブラスバンドや和太鼓といった音が出る応援もほぼない。

エイドの給食も一切ない。

あるのは水とスポーツドリンクだけ。

だから走っていて楽しみが少ないのだ。

タイム、記録を追い求める競技性の高い大会。

それが別大。

走っていて何度も気分を変えたくなった。

このままじゃ最後までもたない(気持ちの面で)

邪魔されることなく静かにひたすら「無」で走りたい人には合っていると思う。

ただ私みたいに沿道の応援や和太鼓の音を欲している人にはもう少し刺激が欲しいと感じるかもしれない。

スタート地点のうみたまご前を通過すると間もなく20km。

ここまでは問題なし。

ペースもいい感じに刻めている。

体の力を抜いて走ることを意識した。

設定ペースは【4:45~4:50】

16km  4:45

17km  4:51

18km  4:51

19km  4:57

20km  4:51

20km~30km

20km

コースは3~5車線ある広い道路なので走りやすいと思いきや案外走りにくい。

路面は雨で濡れているため若干滑る。

道路の形状が内側に大きく傾斜してる所があるのでどこを走ったらいいか迷うのだ。

実際に走ってみるといろいろな問題が浮き上がってきた。

左手には別府湾がどーーーんと広がっている。

ただ気持ちいいと思ったのは最初だけ。

海沿いは建物がほとんどないので視界が開けすぎていて走りにくい。

狭い空間に行きたかった。

細い路地や1車線の道路。

スピードを感じられる対象物がすぐ側にないのでどうも落ち着かない。

これがまだずっと続くのか、、、。

気持ちは相当ネガティブだった。

いかんいかん。

このままいったらせっかくの別大を楽しめない。

走るよりも気持ちの面で辛かった。

ポジティブな気持ちになるため必死に抜け出そうともがいていた。

21.0975km

中間地点の田ノ浦ビーチを通過。

走りに関してはいいペースで走れている。

遅いと思えば前にいる集団につくこともできるし、速いと思えば後ろの集団に吸収されることもできる。

似たような走力の人がたくさんいるのは別大のいい所。

おかげで単独走になることはほぼなかった。

ユーチューブでここを走る場合は単独走になるときついと言っていたので誰かの後ろで走ることを徹底した。

実際に走ってみて思ったがこの広い道路、たしかに単独走になったらきついと思った。

設定ペースは【4:45~4:50】

21km  4:54

22km  4:52

23km  4:54

24km  4:48

25km  4:44

25kmを過ぎると大分市街地に入って行きます。

建物や街路樹が現れ応援の人が増えてきたが一向に変わらない3車線の広い道路。

んー、やっぱり落ち着かない。

楽しめていない自分がいた。

問題は広い道路だけなのか?

何が原因かよく分からなくなってきた。

レース中の応援や予期せぬ変化を期待しながら走っていたがほとんど変わらない。

今まで経験したことがない独特の雰囲気だった。

ちゃんと走れてる。

痛い所もない。

それなのに楽しめていない。

自分はお祭りのような雰囲気を好み広すぎない道路を走りたい人なんだ。

別大を走ってそう思った。

30km

まだペースは維持できている。

設定ペースは【4:45~4:50】

26km  4:39

27km  4:45

28km  4:44

29km  4:37

30km  4:52

30km~40km

30km

10km手前の折り返しからここまでコースを曲がったのはたったの2回だけ。

どれだけ効率いいコースなの⁈と思っていたけど、、、。

ひたすら続く直線コース。

直線をひたすら走る経験が無さすぎて集中力がもたなかった。

早く曲がりたい。

違う景色を見たい。

そんなことばかり考えていた。

走りに全く集中できていなかった。

別大はいかに「無」になって走れるか。

そんな大会なのかもしれない。

周りの刺激は受けなくても大丈夫。

自分の走りに集中しているから。

そんな人には向いていると思う。

自分はまだまだ未熟者。

走りながらいろんな刺激を求めていたが結局満足できる刺激には出会えなかった。

33km

足が少し動かなくなってきた。

前を走る人が少し速いと感じはじめていた。

ついて行くべきか?

離れるべきか?

どうするか考えていた。

ここで離れたらおそらく気持ちが切れてしまいそう。

きっとペースが落ちていくだろう。

自分の中ではなんとなく分かっていた。

ここが一番の勝負ポイント。

先のことは考えずまずはこの瞬間だけ粘ろう。

そう決めた。

ペースが上がったわけではないが前にいるランナーを1人、2人抜いて行く。

30km以降ランナーを抜きながら走れるのは精神的にかなり楽になれる。

抜いて行くのか抜かれていくのか。

ここはマラソンを楽しめるか楽しめないかの大きな分岐点になる。

自分はまだ抜いていける状況だったのでマラソンを楽しめる可能性が残っていた。

35km

2回目の折り返し地点が現れる。

ほんとうに長い直線だった。

直線をずっと走るって大変なんだと知った。

設定ペースは【4:45~4:50】

31km  4:43

32km  4:47

33km  4:41

34km  4:45

35km  4:53

残り7km。

足の余裕がなくなってきた。

このままペースを維持できるのか?

自分の中では半々だった。

こういうときほど力を抜かないと。

体の力を抜いて大きく深呼吸した。

37km

ここからが一番苦しくなる時間帯。

ゴールまで近いようでまだ遠い。

気持ちが重要になってくる。

ペースはもう上げられない。

最後までもつのか。

いろんな弱い気持ちがでてくる。

それを打ち消すように諦めんな、絶対できる。

強い気持ちを自分にぶつける。

いままでやってきた練習。

いままで一緒に走ってくれた仲間。

その大切な時間を無駄にしたくない。

あれだけ真剣に練習してきたんだから強くなってるに決まってる。

絶対やれる。

自分を鼓舞した。

40km

沿道の応援が増えてきた。

「あと少しだよ、がんばれー!」

「最後までいけるよー!」

手をたたいて応援してくれる。

自分が欲しかったのはこういうエールだった。

応援を力に変えたい。

憧れの別大で結果を残したい。

フルマラソンで3:30:00を切らないと出場できない大会と知ったのは2年前。

まだ最近のこと。

「いつかは別大に出てみたい」から「別大に出る」を目標にした。

目標が明確になると人間はようやく変わる。

ラン友さんが今までアドバイスしてくれたことを真剣に考えて自分に落とし込むようにした。

なんとなくやっていた練習から目的をもってやるように変えた。

過去の自分を超えたい。

別大のおかげでたくさんのことに気づかせてもらった。

憧れの別大を今走っている。

自分の殻を打ち破りたい。

気持ちを強く持った。

設定ペースは【4:45~4:50】

36km  4:42

37km  4:48

38km  4:57

39km  4:41

40km  4:51

40km~ゴール

40km

きつい。

足が動かない。

弱い自分が姿を現す。

レース中ずっとネガティブな気持ちで走っていた。

道が広すぎる。

景色を変えたい。

気持ちが変わるような応援はないのか。

全然マラソンを楽しめていなかった。

楽しむためにはどうしたらいいのか、考えながら走っていた。

でも答えは見つからなかった。

我慢のマラソンだった。

そんな中、ラスト2km。

ようやく一つの答えが見えてきた。

自分はこの「別大」のおかげで変わることができた。

別大を意識してから今日まであきらかに練習に対する姿勢や考え方が変わった。

今何をやるべきか?

自分なりにしっかり考えてやってきた。

そんなきっかけを与えてくれた別大。

最後は笑ってゴールしたい。

そう思った。

41km  5:01

初めてキロ5を超えた。

諦めんな。

あと1kmなんだから。

力が入らずフォームは崩れている。

自分に負けたくない。

もう気力だった。

ラスト1kmの表示。

カーブを曲がると景色が変わった。

今までずっと走りたかった狭い道。

1車線の道路。

ようやく最後の最後で現れた。

遅いよ、、、。

もっと早く会いたかったよ。

嬉しさがこみ上げてきた。

応援してくれる表情がよく見える。

拍手の音がしっかり聞こえる。

自分はこの感じが好き。

力が湧いてきた。

最後のカーブを曲がると両側には応援の人、人、人。

ジェイリーススタジアムに入る手前、「第72回別府大分毎日マラソン大会」の大きな看板が目に入った。

べつだいーーー!

心の中で叫んでいた。

競技場内に入るとゴール地点を確認。

まだけっこうある。

最後まで諦めるな。

自分に言い聞かせた。

残り200m。

先にゴールしたほのかちゃんが声を掛けてくれた。

「みつさん、ラストーーー!」

「ファイトーーー!」

嬉しかったよ。

ありがとう。

もう一度スイッチが入った。

ラスト100m。

ゴールゲートが見えた。

SEIKOの黄色い大時計が見えた。

タイムはどうなの?

自己ベストに届いたの?(3:23:27)

最後の力を振りしぼり祈る気持ちでゴールした。

自分の時計を確認する。

3:22:31

憧れの別大で自己ベスト更新できた。

嬉しさがこみ上げる。

あー、よかった。

本当によかった。

苦しいレースだった。

ずっと楽しもうともがいていた。

そんな中最後まで走り切った。

歩きながら涙が流れた。

今日までやってきたことは間違っていなかった。

そのことがちゃんと証明できた。

今まで一緒に走ってくれたみなさん、応援してくれたみなさんのおかげでまた少し成長することができました。

本当にありがとうございます。

一人では絶対ここまでこれなかったから。

まとめ

別府大分毎日マラソン。

今まで味わったことのない空気感だった。

参加するランナーのことを選手、競技者と呼ぶ大会。

フルマラソンで3:30:00を切らないと出場できない大会。

「いつかは別大に出てみたい」から「別大に出る」を目標にした2年前。

そこから変わり始めた自分。

なんとなくやっていた練習から目的を持って練習するようになった。

自分に足りないものが分かったので、練習環境を変えた。

ラン友さんのアドバイスをしっかり考えて自分に落とし込んだ。

全ては過去の自分を超えるため。

別大という目標がなかったら今の自分はないと思っています。

変わるきっかけを与えてくれた別大。

別大に出会えて本当によかったです。

さて来週は人生初の2週連続フルマラソン。

姫路城マラソンを走ってきます。

果たして足の状態は大丈夫なのか?

当日になってみないと分かりませんが自己ベスト更新を狙って挑戦するつもりです。

今回ご一緒させていただいた皆さま、楽しい時間をありがとうございました。

最高の思い出になりました。

またどこかの大会でお会いできるのを楽しみにしています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

おまけ

レース後はコンビニのビールで乾杯。

別府駅での楽しいひととき。

別大のテーマソングはYOASOBIの「祝福」

スタート地点やフィニッシュ地点で曲は流れたのかな⁈

聞いていないような気がする、、、笑。

テーマソングはYOASOBIの祝福

別大は一番のお気に入りシューズ、エボライドスピードで。

カーボンが入っていないので最後まで足がもってくれるのが魅力です。

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エボライドスピード

帰りの大分空港で食べたりゅうきゅう丼(ぶり)

地元でとれた新鮮な魚を醤油だれと和えていただく大分の代表的な郷土料理。

美味かったなぁー。

りゅうきゅう丼(ぶり)

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