【信州駒ヶ根ハーフマラソン】90分切りへの挑戦!サブ3を見据えた本気のレースレポ

大会記事

みなさんこんにちは。

ラン歴12年のみつ @hiroki.mitsunaga(3:09:28)が2025/9/28に開催された信州駒ヶ根ハーフマラソンに参加してきました。

今シーズンの開幕戦になります。

アップダウンコースなのでどれくらいで走ったらいいのか分からず何人かの経験者に聞いてみると、自己ベストからだいたい5分くらい遅いタイムだったので目標を90分に設定した(ちなみにハーフベストは1:27:20)

作戦は15km地点を半分と考え、残り6kmが後半戦のイメージで。

今の実力がどれくらいか試してきました。

※今回レース中の写真は撮っていません。

レース内容をすぐに読みたい方は

「5.スタート」からご覧ください。

長文になりますが最後までお付き合いいただけたらうれしいです。

この記事を執筆している筆者の簡単なプロフィールになります。

現在の目標はマラソンサブ3。

アシックス大好きランナーでもあります。

  • 34歳(はじめは10km走れない状態)からランニングを始め現在46歳
  • 初フルマラソン5:35:29(2015) 名古屋アドベンチャーマラソン
  • フルマラソン3:09:28(2025) 京都マラソン
  • ハーフマラソン1:27:20(2024)東京レガシ―ハーフマラソン
  • 10km39:27(2023) 刈谷市かきつばたマラソン
  • 100kmウルトラマラソン完走10:24:26 (2025)チャレンジ富士五湖
  • 118kmウルトラマラソン完走14:32:45(2023)チャレンジ富士五湖
  • 100kmトレイルランニング完走24:05:29(2024)志賀高原100
  • 100マイルトレイルランニング完走44:15:44(2024) Mt.FUJI100
筆者 京都マラソン2025
筆者 Mt.FUJI100 2024 100マイル

結果

完走証

信州駒ヶ根ハーフマラソンの結果になります。

グロス:1:31:13

ネット:1:31:09

前半はイメージ通りの走りができた。

今までやってきたことが少し報われた気がしてうれしかった。

後半に入るとラスト2kmで足が攣り始め、だましだまし走っていたが残り500mで両足のふくらはぎが攣ってしまい止まってしまった。

あと少しだったのに、、、。

呼吸はまだ余裕あったけど、足がもたなかった。

何が足りなかったんだろう。

何がいけなかったんだろう。

レースを振り返り、次に繋げていこうと思った。

ラップ表

コース

信州駒ヶ根ハーフマラソンは素晴らしい風景、挑戦したくなる激坂があります。

スタート、ゴールは駒ヶ根総合文化センター。

コースは前半下って後半上り。

途中何度も細かいアップダウンが続き、8km~10kmは「アップダウンヒルトライアル区間」が設けられています。

なかなかおもしろい企画(この区間を一番速く駆け抜けたランナーに特別表彰があります)

駒見大橋、天竜川、収穫前の黄金色に輝いた田んぼ、山の稜線、温かい応援。

景色よし、人よし、雰囲気よし。

コースはきつめですがとてもいい大会です。

高低図

出発

恵那峡SA

4:00

出発。

5:30

恵那峡SAで小休憩。

6:25

駒ヶ岳SAで朝ごはん。

あたたかい出汁をすすりたかったので、かけそばを食べてあったまる。

以前食べてうまかったアガタベーカリーの牛乳パンをおやつで購入。

駒ヶ岳SA
かけそば
牛乳パン

7:00

大会駐車場に到着(日本発条、駒ヶ根工場)

そこからマイクロバスに乗り換え、会場へ向かいます(約5分)

駐車場
マイクロバス

会場到着

7:20

会場に到着。

雲は多めだったけど天候は晴れ。

気温21度。

暑くも寒くもなくとても気持ちいい朝でした。

更衣室、荷物預かり所は建物の中なので雨が降っても大丈夫そう。

郵送物の中にお楽しみ抽選会のチケットが入っているのでやってみた。

タブレットをタッチすると!

「さくさく寒天」

かんてんぱぱは伊那の会社なんですね。

ながたさんと合流した後は、バナナを食べて荷物を預けてスタート地点へ向かった。

トイレのあと手を洗おうとしたら「水」飲めますの文字が。

山の水を引っ張ってきてるのかな、さすが駒ヶ根。

荷物預かり所
参加券
タブレットルーレット
さくさく寒天
ながたさん
トイレの手洗い場

スタート地点から実際のコースでもある道路はアップができるので軽く走って体を温めた。

スタート5分前。

整列は前から6番目、ほぼ先頭じゃん。

こんな前からのスタートはあまり経験がないのでここにいて大丈夫かと少し不安になる。

周りにいるランナーがみんな速そうだったから。

まぁー、気にしてもしょうがないと開き直る。

近くに風船を付けた90分ペーサーの人が二人いたので最初はその人たちについて行こうと決めた。

ウォーミングアップ
ウォーミングアップ
吹奏楽の練習中
おソロのウェアで
スタート整列
スターター

スタート~10km

9:00 

スタート。

吹奏楽や和太鼓の演奏を聴きながらスイッチオン。

最近に比べたらそこまで暑くはないが太陽も出てきて後半は暑くなる予感がしていた。

ハーフマラソンを走るのは2024年10月の東京レガシ―ハーフマラソン以来なので約1年ぶり。

どう走っていいのかいまいち思い出せない。

信州駒ヶ根ハーフマラソンはアップダウンコースなのでとりあえず90分ペーサーについて行くことにした。

2kmを過ぎるとここからは激坂(下り)に突入。

細かいカーブを何回か曲がりぐんぐん下っていきます。

ただ先月走ったふれあいの里高原ロードレース大会(泰阜村10km)の下りよりは全然まし。※もっと急だったから。

走り方が分からなくなることはなかった。

体の力を抜いてリラックス、前の人に引っ張ってもらうイメージでたんたんと走る。

途中エイドで紙コップを取ったら梨が入ってた。

私が一番好きなフルーツ、梨。

一気にテンションが上がる⤴

目の前には山の稜線が広がっている。

長野県はやっぱりいい。

自然豊かだし、普段見れない景色は最高だった。

5km手前で90分ペーサーから前に出た。

もう少し後ろについて走ろうか迷ったけど大丈夫だろうと判断。

この判断が後半どう影響してくるか?

1km 4:04

2km 4:12

3km 4:06

4km 4:05

5km 4:18

(イメージ通りの走りができてる)

カーブを右に曲がると小鍛冶大橋を渡ります。

そこから見える天竜川の景色は圧巻です。

橋を渡り切ると大弾幕を持った人の姿が目に入った。

【竜東へようこそ みなさんに逢いたかった 河童だよ!】

よく見たらそこにいた人たちの格好が河童の衣装(緑色)だった。

このエリアは河童が有名なのかな⁈

ちなみに駒ヶ根市のPRキャラクターは「こまかっぱ」といいます。

こまかっぱ

8km過ぎのエイドで水を補給。

ただこの時点ですでに暑くて頭から水をかけていた。

まだ半分も来てないのに大丈夫なのか?

暑さとの戦いでもあった。

【アップダウンヒルトライアル区間】

ここからはもう一つの挑戦が始まります。

レース途中の新宮川岸交差点から約2kmに渡り「上り、下り」の厳しいコースを設定。

このアップダウンヒルトライアル区間を一番速く駆け抜けたランナーに全体の表彰とは別に特別表彰があります。

スタート前に一度立ち止まり、呼吸を整えてから挑戦するのもあり(ただし完走することが表彰条件)

なかなかおもしろい企画だけど、区間ベストを狙って走る人がどのくらいいるのかは謎。

実際にパンフレットを見たら年代別で優勝してるランナーがほとんど優勝してた、そりゃそうだろうな笑。

※体感的にはにしおマラソンの激坂の方がきつく感じた。

アップダウンヒルトライアル区間の上りが終わり、カーブを左に曲がるとここからは急な下り坂。

ブレーキはかけたくないし飛ばし過ぎも要注意。

肩の力を抜き、腕をだらーんと下げる。

リラックス、リラックス。

時計は見ずに、自分が大丈夫と思うスピードで坂を下る。

目の前は青空、山、黄金色に輝く稲穂。

思わず気持ちいいーーーと独り言。

最高すぎる。

10km通過。

90分ペーサーはまだ後ろ。

前に出てからは一度も振り返っていないので、どの辺りにいるのかは分からない。

果たしてこのまま逃げ切れるのか?

6km 4:05

7km 4:15

8km 4:09

9km 4:40 (アップダウンヒルトライアル区間の上り)

10km 4:13

(順調に走れてる)

10km~20km

10km

右も左も一面に田んぼが広がっている。

駒見大橋を渡る手前、中間点の看板を発見。

中間点だけど自分の中では15kmが中間点だとイメージし直す。

横のエイドではボランティアさんが手渡しであるものを差し出している。

その正体は、、、。

紙コップに入ったアイスだ。

暑かったのでものすごくありがたかった。

右手で紙コップをつかみ、左手でアイスの棒をつまもうとしたその瞬間。

あっっっっっっ!

バランスを崩した。

そして、アイスが吹っ飛んで地面に落ちた。

、、、。

やっちまった。

戻ろうか一瞬考えたが、体は前に進んでいた。

食べれなかったショックとアイスを落としてしまった申し訳なさでへこむ。

食べれないのはまだしも落としたアイスが溶けていき、いろんな方に迷惑をかけてしまうことを想像したらなんてことをしてしまったんだと辛い気持ちに。

本当にすみませんでした。

レース中は予期せぬことがいろいろ起こるのです。

心の中で謝り気持ちを整理して再スタートした。

左手に見えるのは太陽の光が反射して輝く天竜川。

前方はまっすぐ伸びる堤防の道。

開放感がはんぱない。

13km過ぎの給水所では水を飲んだあと、頭から水をかけた。

ふー、気持ちいい。

一気に暑くなってきたから水分を多めに摂らないと脱水や足攣りがあるな、、、。

そんなことを考える。

いつもなら塩分補給で持ってくる梅干しを今回は持ってこなかった。

ハーフだから大丈夫だろうと。

少し甘く見てた。

持っているのはジェル1本。

それだけ。

判断を誤ったか?

ゴールまでもってくれるのか?

残り8km。

何もトラブルが起きませんように。

祈るような気持ちで走った。

14km

ちょうどスライド区間に入った。

いとうさん、ながたさん、たなかくんとすれ違い声を掛け合った。

折り返し地点を回ると、今度はまりこさんとエール交換。

みんな頑張ってる。

いろんな方からパワーをいただく。

15km

私の中ではここが中間地点。

スタートからそういうイメージだった。

残り6km。

ここから後半戦がはじまる。

坂をひたすら上っていく。

18kmからはさらに急な激坂が待っている。

諦めるな。

勝負はここから。

気持ちを強く持った。

11km 4:07

12km 4:03

13km 4:06

14km 4:13

15km 4:11

呼吸はまだ余裕だったが、足が急に重くなった。

16km

走れない坂ではないがペースが落ちる。

大丈夫。

そう言って自分の脳に情報を送り込む(実際はかなりきついのだが、、、。)

16.8km

「信州駒ヶ根 手打ちそば」という青色ののぼりが風に揺れている。

あー、うまそう。

今食べたら絶対うまいんだろうな。

そんなことを思いながら奥にある蕎麦エイドをちら見。

タイムを狙っている時は、わざわざエイドに入っていかない私。

通り道だったら取る時はあるけど。

大概、メインエイドは奥に入らないといけないから基本はスルー。

そういう楽しみはもう少し先ということで。

18km

伊南バイパスの下をくぐるとここからが激坂スタート。

坂の傾斜が一気にきつくなる。

、、、。

まじか。

視線はやや下、歩幅を小さくしてたんたんと上る。

ただ先月走った泰阜村の激坂よりはマシだった。

残り3km。

ここから少しずつ力を出していき、最後は出し切った状態でゴールするのが理想形。

上り坂だけどギアを一段上げた。

前方にはたなかくんの姿が。

徐々に近づいてるのが分かると追いつきたい気持ちが生まれる。

もう一段ギアを上げた。

19km

残り2kmでたなかくんに追いついた。

言葉を交わしそのまま前へ少しでた時だった。

ピクピク。

まさかのアレがやってきた。

左ふくらはぎからの合図。

噓でしょ。

一気に焦った。

頼むからもってくれ。

そう思いながら走っていたけど再びたなかくんに追い抜かれる。

「がんばろう」

「415でいくよ」

応援の声を掛けてもらい、もう一回踏ん張りたかったがもう足は残っていなかった。

スピードを落としたり走り方を変えてみたり。

出来ることはいろいろ試した。

頼む。

ひたすら祈る。

梅干しを持ってこなかったので救いのアイテムが手元に何もない。

やっぱり持ってこればよかったと後悔する。

いまさら摂っても遅いのは分かっていたが何かにすがりたく、このタイミングで唯一持ってきたジェルを投入した。

あっ!

頭によぎった90という数字。

90分⁈

足攣りのことで全く余裕はなかったけど、90分切りはまだ狙える範囲内ということに気付く。

20km~ゴール

20kmの看板。

残り1km。

90分ペーサーにはまだ抜かれていない。

左足をかばっていたせいで、今度は右のふくらはぎから合図が聞こえた。

ピクピク。

おーーーい、あと1kmなんだぞ。

絶対絶命のピンチ。

片足がピクピクなることはあるが両足がなることはほとんどない。

右、左、右、左。

定期的に訪れるピクピク。

終わった。

もうどうしていいか分からなかった。

このまま気力でゴールまで走ろうと思ったが、ヤツはついにやってきた。

いたたたたぁぁぁぁーーーーーーー。

左ふくらはぎが攣った。

ふぅーーーー。

落ち着け。

両手をももにそえる。

立っているので精一杯。

座ったら動けなくなる。

だから立ってこらえた。

10秒くらいたっただろうか。

ピークは越えたようなのでゆっくり走りだすが再び攣って悶絶する。

いてぇぇぇーーー。

詰んだ。

あと少しなのに。

一度深呼吸する。

スーーーーハーーーー。

大丈夫じゃないけど大丈夫とつぶやく。

、、、。

えっ。

横を見ると風船を付けた90分ペーサーの二人が通り過ぎて行った。

嘘でしょ。

二人の背中がどんどん遠くなっていく。

まじかーーーー。

どうすることもできなかった。

ゆっくり走り出し攣る前兆を感じながら走っていた。

ゴール近くだったので応援の人も多かった。

一人の方が「まだ90分切れるよ!」「諦めるな!」と力強い声で言ってくれたけどもう力は残っていなかった。

後ろからどんどん抜かれていく。

みんなはラストスパート。

そんな中、自分は、、、。

悔しかった。

残り1kmがとてつもなく長かった。

21kmの看板。

あとちょっと。

気持ちだけで走ってた。

商店街通り、多くの方が拍手してランナーを迎えてくれる。

和太鼓や子供たちのチア応援。

最後だけはかっこよく走りたかったな。

そんなことを思いながらゴールラインを越えた。

ゴールした後はパイプ椅子に座り込んだ。

、、、。

しばらく動けなかった。

ゴール後に動けなくなるのは初めてだった。

ある意味出し切ったのかな、、、。

悔しさはもちろんあるけど、これも良き思い出。

ありがとう。

信州駒ヶ根ハーフマラソン。

いい大会でした。

今回は思い通りにいかなかったけど、自分なりに考えて勝負した結果だから悔いはないです。

調子いいと思っていても、一瞬で展開が変わるマラソンはやっぱりおもしろいと思った。

体力や走力じゃない気持ちの部分。

ピンチの時にどう乗り越えていくか。

何を選んでどう走っていくか。

きっと答えは一つじゃないと思う。

考えれば考えるほど、奥が深いスポーツだと思った。

最後までもたなかったぁーーー
シューズはメタスピードエッジ東京
フィニッシャータオル
記録証

今回ご一緒してくれた皆さま、楽しい時間をありがとうございました。

まとめ

激坂あり、絶景あり。

信州駒ヶ根ハーフマラソン、いい大会でした。

(私は大都市マラソンより、こういう中都市・小都市マラソンの空気感が好きです)

今回90分切りを目標に走ったけど、最後は両足が攣ってしまい悔しい結果に。

最後まで力を出し切るってほんと難しい。

ただ収穫もあった。

昨シーズンに比べてスピード、スタミナは確実に上がっていた。

この夏、一緒に練習してくれた仲間のおかげで、自分の走りが少しずつ変わってきたのを実感できた。

みなさま、本当にありがとうございます。

今シーズンの目標はサブ3。

現在の自己ベストは3:09:28。

ここから9分29秒を縮めるのは決して簡単な道ではないけれど、可能性はゼロではないと思っています。

11月2日の富山マラソンで、まずは今の力を試してきます。

どんな結果になっても、自分らしい走りで。

走る男みつ、今シーズンもサブ3を狙って本気で挑みます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

おまけ

参加賞はこちら。

シューズはメタスピードエッジ東京(レースでは2回目の使用)

軽いのはいいけど、フワフワ感がまだ慣れない。

レース後は露天こぶしの湯へ。

お昼は名店ガロのソースかつ丼。

道の駅ですずらん牛乳ソフトクリーム。

甘さ控えめで美味しかった。

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コメント

  1. ばーちぃ より:

    駒ヶ根ハーフお疲れ様でした!ハーフベスト速いですね!!
    今シーズンの目標をサブスリーと公言できるのも凄いなぁと思いました!
    きっと今シーズン達成できると信じてます。
    僕も頑張ります!!

    • みつ みつ より:

      バーチさん、ありがとうございます!いつも刺激いただいてます。
      いよいよはじまりますね(・∀・)
      納得いくレースしてお互いサブ3やってやりましょう!
      きっとできます!!!

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